トランプ氏を大統領にした、アメリカの声無き集団、大都市圏ではなく地方に居住する白人貧困層を揶揄してヒルビリーと呼ぶらしいが、そこから這い上がった人が書いた本。
読んでみたいが、まだ翻訳されていないので待つしかない。
英語の勉強もかねて原書を買ってみようかと思ったが結構高いらしいし、どこに行けば買えるかわからず(探せばどこでも入手できるのだろうけど)、いまひとつ踏み切れない。
レビューを呼んでいて、ふとマイケル・ギルモアの「心臓を貫かれて」を思い出した。
あの著者も白人貧困家庭で育ったのだったと記憶している。
父親が旅暮らしのセールスマンで、子供たちは安定した生活が出来ない環境だったはずだ。
当時はそのような家族は特異な存在だったのかもしれないが、現代においてはあたりまえのようになってきたのかも。
昨年、NHKで米大統領選において予想外のトランプ氏が浮上してきたことを受けて、彼を支持する貧困層に焦点をあてた番組をやっていて、自分はテレビを持ってないのでデーリーモーションで見たのだが、アメリカの地方の惨状はひどいようだった。
警察署のすぐそばの路上で麻薬取引が行われ、コツコツと働いてきた労働者は、晩年になって失職して家族離散、アメリカ人の平均年収が350万円?というデータも出されていたような気がする。
我が国がそのようなことにならないように、すでにそうなりかけている気がするが、どうしたらいいのか?自分は知恵を出すことが出来ないが、何か役立つことがしたい。
NHKの番組、「揺らぐアメリカ」で、我が国を含めない欧米先進国の中で、唯一アメリカの白人だけが近年、中高年男性の死亡率が上がっている、というレポートがあり、高齢の検死官が「この仕事についてから、こんなにひどいのは経験したことがありません。ここは教育も無く、仕事も無く、未来や希望もない人々の末路です no education no job no future no hope」と言ってて分かりやすい英語でもあり、強く印象に残った。