今テレビでやっているが、ひどい改悪をしている。
女性の救助隊員がヘリから繰り出されたロープにつかまって遭難者
を救出しているのだが、天候悪化でヘリの運用が不能となるのだが
女性隊員は、ぶら下がっている紐を自分で切って取り残された要救
の元へ飛び降りる。
もう、無茶苦茶です。
遭難救助の現実などなにもしらないけど、これはありえないのでは
ないか。海猿とか見てても、まずは救助隊員が危機状態に陥らない
ことが、活動の前提になっている。
海猿もフィクションだが、それはそうだろうと思うし、山だって同じだろう。
テレビとか映画業界の人は、こういう無茶苦茶な改悪をしなければ
ドラマを作れないのだろうか。
真摯に創作に取り組んでいる原作者に対する冒涜、ファンに対しても酷い
しうちではないだろうか。
原作漫画の岳は、おそらくは取材とか色々されているのはまちがい
ないと思うが、リアリズムを失わないドラマ造りされている、と思う。
救助の現場のことはわからないけど、そう思わされるものがつめ
こまれている。
そのために原作者はどれほどの労力を費やしているのだろうか。
ことに岳という作品は実在の人物をモデルにしたりしている分、
創作には多大な苦労があったことがうかがえる。
抑えに抑えた筆致でジワリと心の底のほうから感動が沸き上って
くる俺の好きな漫画が、こんな風になったのは残念。