立春の朝、これからだんだんと寒くなるぞ、と言わんばかりの『寒』
寒さの象徴である雪はなりを潜め代わりに霜が勤めている。畑や山裾は真っ
白。本日の作業は窯出しから窯立てまでのつもりが多岐に渡り、結構忙しい
一日になった。寒さはあるが晴天の下での仕事は心が軽々し同じことを雨下
でするのと大きな違いを感じる。
焚口を壊し窯出しを始める。中を覗いて見ると全体的に灰を被ったように白っ
ぽい。今までは入口近くに立てた雑木も多少は残っているのに、今回は残り
が少ないように見える。前回、窯の右壁ば外気と通じているのではないかとい
うことで修復作業をした甲斐があり、右側に立てた炭が尽きることは改善され
た。しかし今度は左側でその現象が出てきた。見た目では異常と思える個所
は分からない。炭を出していくと炭の下部に割れが出ており中には途中から折
れるものもあった。色合い、重量などだけでは品質に異常があるようには見え
ない。加えていつもは生焼け炭のような敷木も小さく裁断されたようになって
いた。確定的なことは何もないが恐らく息継ぎをしている処があるのではなか
ろうか。こうした外面的な不思議の中で出来た炭の総量は320kgあり普段と大
きな変わりはなかった。
今季はこのままでいきシーズンオフに本対策を考えることになった。
午後からは前回の場所に出かけカシ材を調達する班と窯立ての班、それに倉
庫の入口に雨除けを作る班に分散して動く。
山行き班は新たなカシを伐採、持ち帰りは次回、窯立ては16時30分に火入
れ、雨除けは外枠を完成とバラバラに活動しながらそこそこの結果を残す。
次回は11日、天気の具合をみて。
霜の朝
炭出し前の釜の中
雨除けづくり
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