いよいよ炭焼きのシーズンに入るが、この時期になると色々な行事と重なり何かと忙
しい。炭焼きを始めるためには材料となる炭木を準備しなくてはならないが伐採・搬
出に便のいい所からやっているので必然的に条件は悪くなっていく。ここのところの
話題は『何処の木を伐採するか』にある。樫の木であることは第一条件。余所ではそ
うした情報がないか聞き耳を立て、知り合いに情報提供呼びかけ捜し歩く。樫の木
の次はナラとしているが炭焼きをしなくなり放置された山林のナラは大きくなり過ぎ
たり、近年はナラ枯れ病になったりといい話はない。ナラは15年くらいで伐採してシ
イタケの原木、炭木にする。倒した後は再び芽が出て山を再生する。不便な時代
には環境保全などの掛け声なしに理にかなった暮らしをしていた。文明の利器は
自然や人に役立つ物ではなければならないのに『帯に短し襷に長し』
愚痴は別として、炭木を求めて・・・・