白雲去来

蜷川正大の日々是口実

三月も、あっという間の為五郎。

2015-04-01 09:15:51 | 日記
三月三十一日(火)晴れ。

朝食は、横須賀の「エイビイ」で買った「サバの文化干し」と「筋子」に「新玉ねぎの味噌汁」。私は、玉ねぎが好きだ。特に新玉ねぎが出回る季節になると、なぜか嬉しくなる。みそ汁はもとより、スライスして鰹節をかけただけのものや、オイスターソースで炒めたもの。また「ウェイパー」で作ったスープに入れると、これが中華風になって美味しい。しかし普通の玉ねぎよりも保存期間が短いのが残念だ。とにかく玉ねぎは庶民の食卓の優等生であると思っている。

その玉ねぎも子供の頃はそれほど好きではなかった。考えてみると大人になってから食べられるようになったものが随分とある。若い頃、先輩に連れられて天ぷら屋などに行くと、「蕗の薹」や「タラの芽」「こごみ」などが出てくると、心の中で「良くこんな物を金を出して食べるな」と思ったものだ。子供の頃は母と二人の生活であったせいか、自分の家で食べるもの以外は苦手だった。特に母は酒を飲まない人だったので、酒の肴になるような物は、ほとんど食卓には上らなかった。例えば、塩辛、このわた、鮟肝・・・。そうか納豆も食べたこともなかった。また母は匂いのきつい物が苦手で、ニンニクを使った料理、例えば餃子なども母と食べたことが一度もなかった。

昭和三十年代、母は七輪一つでご飯、焼き物、煮物を作っていたのだから、母だけでなく当時の人たちは大したものだ。今の人たちでは、鍋でご飯を焚くことなどほとんど出来ないに違いあるまい。いや七輪の火を熾すことも出来ないかもしれない。そうか七輪を見たこともない人がほとんどか。子供の頃は貧乏だったが、ひもじいという思いをした記憶はない。

苦手だった物を好んで食べるようになったのは、大人になってから、というよりも「酒とズブズブの関係」(エッセイストの平松洋子さんからのパクリ)になってからだ。今では好き嫌いはほとんどないが、「おから」と「ニラ」だけはパスをしている。ニラは餃子に細かくして入っている物は大丈夫なのだが、野菜炒めやタンメンなどに露骨に入っていると外してしまう。

最近は体調を気にして、ご飯は朝一度だけ。昼はなるべく軽いものとして、夜は子供たちとは別メニューで、私は酒の肴の刺身とサラダを中心とした食事を心がけている。それでも油断するとすぐ太ってしまうので嫌になる。

三月も今日で終わりか。振り返れば、あっという間の為五郎。毎月資金繰りにヒーコラ言いながら何とか今日までやって来た。特に今月は子供の大学の入学金などの支払いに、プロのランナーのように走り回った。出るのはため息、残るは借金。昔の人は上手いことを言ったものだ。それでも社友の皆さんのご厚意で酒だけはたんまりある。外に出ると金がかかるので当分籠城を決め込むことにする。
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