白雲去来

蜷川正大の日々是口実

馴染みの店が百軒もあった吉村昭。

2019-02-27 13:14:00 | 日記
二月二十五日(月)曇り後晴れ。

目が合うとつい買ってしまうものがある。この時期では「生ワカメ」、「新玉ねぎ」だ。特に玉ねぎは、私のような浪人の強い味方で、スライスにしてかつお節を載せて醤油をかけて食べたり、味噌汁の具に、またはオイスターソースで炒めたり、てんぷらにしたりと用途が多い。一粒で二度おいしい。どころか、四度も、五度も美味しいのだ。

今朝は、久しぶりにマルシンのハンバーグ、目玉焼き、ナポリタンに「鰹ふりだし」でたっぷり出汁をとった新玉ねぎの味噌汁。この昭和飯がたまらん。昼は、軽く、子供の土産の北海道限定の「ふりかけ」ごはん。夜は、月に一度の町内会の仲良しさんたちとの飲み会を「たつ屋」にて。

平成六年の一月に読了したと本の最終頁に書き込みのある吉村昭の『昭和歳時記』を再読しているのだが、これがとても面白くて、読了してしまうのが惜しくてチビリ、チビリと読んでいる。嵐山光三郎さんの『文士の舌』(新潮社)の中に、確か吉村昭のことについて書いてあったことを思い出して、事務所に行ったついでに読んでみた。

その本によれば、吉村昭には、新宿だけで馴染みの店が百軒もあったそうだ。それを聞いた『週刊新潮』の女性記者が「事実ですか」と取材に来た。問われるまま、地図を目の前にして店名を口にし、七十ほど答えたところで、良く分かりましたと言われた。とある。それらの店は、ただのぞいただけの店ではなく、皆、馴染みの店であった。凄いなぁー。私の馴染みの店などせいぜい二十軒ほどだ。それも最近では、懐具合から足が遠のいてしまっている店も多い。

吉村昭の本が好きでかなり読んでいる。特に『海の史劇』や『深海の使者』といった戦記物が好きだ。嵐山光三郎さんの前述の本の中に、吉村昭の『私の普段着』という本があることを知り、アマゾンで検索したら、「この本を買った人は他にこういった商品も買っています」とあり、『私の流儀』『一人旅』が紹介されていたので、まとめて購入した。届くのが楽しみである。
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