
3月28日(金)雨のち晴れ。
昨夜から大雨。久しぶりに我が陋屋(ろうおく・粗末な家)の横にある物置のトタン屋根を叩く雨音が耳障りだった。しかし、この雨で黄砂も杉花粉も洗い流してくれるかもしれない。朝七時に子供が会社に行くころまで雨がひどかった。好きな小林麻美の「雨音はショパンの調べ」の中の「雨音」は、どの程度の雨を言うのだろうか。
今週は、来客、友人らとの怒涛の食事会の日々だった。月曜日は、自宅近くの「浜一寿司」にて、仲良しの「担当」さんと時局を肴の一献会。火曜日は、40年ほど前からお世話になっている方と、ほぼ10年以上ぶりの再会の一献会を「やまと」から、その方の馴染みのカフェへ。お互い共通の友人、知人の消息は、ほとんど「もう死んだよ」ばかり。お互いに、会わずにいた時間の長さを実感した。
26日の水曜日は、やはり、お世話になったいる方と「野毛昼呑み散策」。桜木町沖前のビオシティの「すずらん」をスタートに、急ぎ働きで4軒。それでもまだ5時、明るい。仲良しさんから紹介して頂いた「ぼんの」というイカしたステーキ屋さんに行くが、完食できずに、少しお土産にして頂いた。その後、関内で3軒転戦。紅灯の巷にて杯盤狼藉。27日は、京都にある某大学の教授と関内駅にて待ち合わせて、私の事務所へ。松本佳展君同行。民族派の機関誌や運動史に興味があるとのことで、一時間ほど歓談。戦前に出版された伏字だらけの北一輝の『日本改造法案』(発行は西田税)を贈呈。その後、中華街の北京飯店にて少し早い夕食を済ませて、解散。私に会うためだけに京都から日帰りで来て頂き、恐縮する。今日の金曜日は、さすがに休肝日。昼間に、家人と待ち合わせて、横浜の下町、新川町と言う所にあるカレー屋「ガナパティ」にて二色カレーの昼食。このお店を紹介して頂いた、中学の西山先輩は「昨日来ました」とのこと。明日の土曜日も、友遠方より来たり、で一献会の予定。
食後は、返還日となった『ご笑納ください』(高田文夫著・新潮文庫)を持って図書館へ。軽く読めるものは図書館で借りて、じっくり読みたい本は書店で求めて自宅に置く。最近こういうパターンとなっている。高田さんの本にあった、エピソードを一つ。その昔「笑点」の司会をしていた初代の「星の王子様」の圓楽師匠。「笑点」のオープニングでカメラに向かっていきなり「あたしはネ、差別が大嫌いなんです。世の中で差別が一番嫌いけません。(声を上げて)あたしゃねぇ‼差別と黒人が一番嫌いなんだ」。収録は止まった。(101頁)。どひゃーっという感じですね。