白雲去来

蜷川正大の日々是口実

五木寛之さんの本に出てくる懐かしい横浜のお店。

2023-03-03 12:11:00 | 日記

3月1日(水)晴れ。

2年ほど前は、いい歳をして、お腹が空いて目が覚めることがしばしばあった。一日のうちで朝食が楽しみだったが、最近は、食欲がなく、朝起きても、お腹が空いているのにも関わらず、何か食べたいという欲求がない。様々な薬を処方されており、それらの薬を飲むために、仕方がなく食事をとる、という感じになっている。まあ歳を考えてたならば、当然と言えば当然か。

朝食は、コロッケ2個、目玉焼きにキャベツの千切り添え。昼は抜いた。夜は、自宅近くの中華材料屋で買った餃子、上海焼きそば、下の子供のお土産の「ふくや」の明太子。お供は、久しぶりに「伊佐美」。酔狂亭にて独酌。

『週刊新潮』に連載されている五木寛之さんのエッセイが好きだ。五木さんの本は、結構読んでいるが、懐かしいのは、一九六〇年代のヨコハマの街を背景に五木寛之が描いた小説、『雨の日には車をみがいて』(集英社刊)。この本には、大桟橋の入り口に今もあるレストラン「スカンディア」や、かつてヨコハマの若者の流行を担った懐かしい店が、大桟橋と共に登場する。

「ぼくらは〈スカンディア〉で伊勢海老のテルミドールをたべ、そのあと中華街へいった。〈レッド・シューズ〉にすこしいて、〈コルト45〉の前を通り、大桟橋のほうへ車を走らせた。〈ブルースカイ〉には〈シャープ・アンド・フラッツ〉が出ていた。大桟橋にはギリシャの大型貨物船が停泊していた。海につき出た埠頭の突端に車をとめ、ぼくは揺子と、はじめてキスをした。」

中華街にあったディスコ「レッドシューズ」や、やはり中華街の大通り近くにあった、黒人の兵隊がお客の大半を占めていた「コルト45」。石原裕次郎や勝新太郎といった有名人が足繁く通った超高級ナイトクラブの「ブルー・スカイ」も今は皆無くなってしまったが、山下公園を歩くと、「ああここに『ブルースカイ』があったな・・・。と思い出すことがある。

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