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白雲去来

蜷川正大の日々是口実

この暑さは老体にはたまらん。

2022-07-05 17:13:01 | 日記

7月2日(土)晴れ。

家族は皆休みと言うのでのんびりと起きてから、土鍋でお粥を炊いた。鮭の山漬け、筋子が副菜。夜は、カツオのたたき、上海焼きそば、昔からのナポリタンという脈絡のない物。頂き物の「スーパードライ」を一本飲んでから「黒霧島」へ。酔狂亭にて独酌。

連日の三十度超えか。たまらんな老体には。子供の頃と違って、この暑さは嬉しくもなんともない。夏を快適に過ごすためにクーラーが出来て、日本人のほとんどがその快適を享受している。しかし皮肉なことに、そのクーラーの室外機のお蔭で環境に影響を与え、温暖化の一翼を担っているというのだから困ったものだ。寝る時は、扇風機にタイマーをかけるのだが、扇風機が止まると暑くて目が覚めてしまう。クーラーにしようかとも思うが、まあ出来るだけ扇風機で我慢しようと思っている。

放浪の俳人、山頭火は、木賃宿という安宿に泊まりながら旅を続けたのだが、どんなことを宿に求めたのか。先日、古書店で購入した『山頭火の宿ーそして酒と水と』(大山澄太著・彌生書房)の中にこうあった。「端的に行って一浴、一杯だよ。もし一人一室にしてくれ、日記を書くための一机、一燈があれば、最もよき宿だよ」と山頭火が大山氏の家に泊まった際に言ったそうだ。「しぐるるや 人のなさけに 涙ぐむ」。とは山頭火の句。暑くて寝られぬなどと文句は言えないか。


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マンガのこと。

2022-07-05 15:32:02 | 日記

7月1日(金)晴れ。

いわゆる「マンガ」を読まなくなって久しい。事務所の書棚にあるマンガは、小林よしのりさんの『ゴーマニズム宣言』に、わたせせいぞうさんの『ハートカクテル』、それに古書店で買った『紫電改のタカ』ぐらいか。

もう30年くらい前に、横浜の本牧に「マイカル本牧」というショッピングセンターが出来た頃、その中のお店で、わたせせいぞうさんの額装されたリトグラフを二枚買った。当時の私が買えるくらいだから、大した値段ではなかったにちがいない。もう長い間自宅に飾ってある。

マンガと言えば、私が小学生の低学年の頃に夢中になったのは『少年クラブ』『日の丸』『冒険王』といった漫画の月刊誌だった。付録が沢山ついていて、発売日がとても楽しみだった。たとえ漫画雑誌と言えど、あれほど発売日が待ち遠しいと言う思いは、この時以来ない。好きだったものは柔道漫画の『イガグリくん』や『赤胴鈴之助』。前者は、有川旭一が書いて、『赤胴鈴之助』は武内つなよしが書いていたが、実は、両作品とも福井栄一と言う人が原作で当初は彼が書いていたらしい。彼が過労のために急死し、有川と竹内が引き継いで書いた。ということを出久根達郎氏の『本の気つけ薬』(河出書房新社)で知った。

漫画は、「サザエさん」や「アンパンマン」のように原作者が亡くなられても、後を引き継いで書けるが、小説となるとそうは行かない。唯一、私が知っているのは、父の新田次郎氏の死後にご子息の藤原正彦氏が書き上げた『孤愁 = SAUDADE サウダーデ』 (文藝春秋)ぐらいか。

今は亡き 悲願の人の 悲願を継ぐ とは野村先生の句である

 

 


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