白雲去来

蜷川正大の日々是口実

「雪害」と「熊害」。

2022-02-09 13:11:40 | 日記

2月6日(日)晴れ後曇り。

札幌などでは記録的な大雪が降っているそうだ。札幌在住の社友のブログには、道路の両脇に崖のように雪が積もり、雪のトンネルのような道を人が歩く写真があった。また雪で道が狭まりあちらこちらで渋滞が発生しているとのこと。そんな大雪など経験したことがないので、ただ驚くばかりである。ニュースでそれを「雪害」と言うらしい。横浜などにいると本当にたまにの雪は、神様がくれたロマンティックなプレゼントのように感じることもある。たかだか5センチ、10センチ積もると都市機能がマヒし、転倒などして救急車で運ばれる人が多くなる。雪国の人から見たら、こちらの方が驚きのニュースかもしれない。

神奈川県で、自然の「害」と言えば、台風などによる水害、水不足による干害の二つが頭に浮かぶ。北海道には、今回の雪害の他に、熊による「熊害(ゆうがい)」と言うものがあるということを、以前読んだ吉村昭の『羆嵐(くまあらし)』(新潮文庫)で知った。大正4年12月9日から14日にかけて北海道苫前郡苫前村三毛別(現・苫前町三渓)六線沢で発生した熊害で、ヒグマが数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った事件である。三毛別羆事件とも呼ばれている。(Wikipedia)

現在でも、北海道だけではなく、開発によって棲む場所を奪われた熊が市街地に出没し、農作業中に人が襲われるということがある。幸いに東京や横浜のビル街を熊が駆け回るということはないが、山里などに暮らす人たちには深刻な悩みかもしれない。天気予報では、10日、11日あたりに関東地方では雪となるそうだ。せめて雪害とならぬようにと祈るばかりである。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする