白雲去来

蜷川正大の日々是口実

「ハシゴ酒」なんて夢の夢。

2022-02-03 13:44:26 | 日記

1月30日(日)曇。

9時半に起きた。朝食は、野菜のうま煮、筋子、キャベツの味噌汁。昼は、昔ながらのナポリタン。夜は、カキフライ、カキと新玉ねぎのオイスターソース炒め、スタフド・ピーマン。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

コロナが大変なことになっている。もし単なる風邪であっても病院には行けず、PCR検査も受けられない。下の子供が、近くの薬局でPCR検査が受けられるとのことで、連れて行ったが2月まで予約でいっぱいとのこと。まあジタバタしないで、気を付けましょうということで、あきらめて帰宅。すねるつもりはないけれど、こんな子供で良かったら命預けます。と藤圭子の歌でも聞くか。

作家の檀一雄さんは「食通」としても知られていたが、「酒飲み」としても有名で、『「酒」と作家たち』(浦西和彦編・中公文庫)によると、『世に「天馬空を行く」と称された檀さんの豪快な飲みっぷりは、よく知られている。たとえば檀さんの掉尾(ちょうび)の大作「火宅の人」のもっとも深切な理解者の一人である水上勉氏なども、檀さんの晩年に何度か講演旅行を共にした時のことを回顧して、「とにかく、吹雪の中でも、町から町への大ハシゴである。車で二時間かけてもすっ飛んでゆく。「火宅の人」にも、スケールの大きなハシゴがふんだんに出てくるが、私など弱体の風邪ひき男では、とてもついてゆけない」(「ひとすじの光」―『新潮』昭和五十一年三月号)と、述懐しているほどである』。

私もそんな飲み方をしていたのは40代頃までだ。この「マンボウ」の世、檀先生がご健在だったら、さぞ嘆くのに違いあるまい。

 


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