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日本では報道されない福島原発事故現状解説 原子力学者ガンダーセン

2011-05-22 21:36:16 | 東日本大震災

日本では報道されない福島原発事故現状解説 原子力学者ガンダーセン Apr 24, 2011  5/22

 

 

以前、私は福島1号機で意図しない再臨界が起こっている可能性について語りました。それは4つの事柄に基づいていました。中性子線が13回にわたって検出されたこと、塩素38の存在、テルル129が検出されたこと、ヨウ素の131と132が検出されたことです。このアップデイトを皆様にお知らせして以来、TEPCOつまり東京電力は、私が基にした報告書を取り下げてしまいました。

 

彼らは、テルルのデータがもう正しくないというのです。東京電力が置かれているような状態にあなた方がいるときには、あなた方は自分が使っている情報が正確であるように望むことでしょう。それは重大な事柄です。あんな不正確な情報が東電の意思決定に使われているのです。

 

それは一つではありません。他に2つの実例があります。中性子線が出てきたときには、東電はその事実が自分の広報担当者から出てきたものであるにもかかわらず否定しました。信じがたい高濃度放射線を含む排水が報告され、東電はそれを否定して、それでも信じがたいほどの高濃度ですが、100分の1に低めました。

 

そして、ジェネラルエレクトリックの有名な科学者であるリチャード・ラヘイ博士が2号機はすでにメルトダウンを起こしていると語ったことが伝えられました。ここでも東電は否定しました。そこで、私が気にしていることは、まず東電から出る情報の信頼性であり、同時にまた、東電の内部にある情報が公に伝えられていないのではないかと思います。こんなことが起こっているのは東電だけではありません。

 

今日  ニューヨークタイムズ紙は、NRC(原子力規制委員会)のスタッフが福島での明らかな問題点と危険を突き止めた、3月26日の日付にまで至る【* 日付けの】、NRC内部で回覧された報告書(脚注1)についての話を掲載しました。【*(訳補填)つまるところ、我々はまだ危機を脱していないのです。NRCスタッフが気づいていながら連邦議会や一般大衆には実際に伝えていない様々な問題点には、この原子炉の内部に沢山の泥があるという事実が含まれています。】 

 

いま我々は原子炉内に注入されてきた海水のために1週間以上もそれについて語り続けています。海水【*泥】は外に出ずに、中にたまりつつあります。NRCもまたそのことについて関心を寄せています。あなた方や私に言わなかっただけでした。彼らは、建物の重量が中にある水のために地震の際に不安定になるかもしれないと恐れています。

 

私たちが前回にお話したのと同様に、彼らは再臨界が起こるかもしれないと心配しています。彼らはまた、水素が作られてもう一度爆発が起こるのではないかと気にかけています。そして最後に、彼らは(前回の)爆発の間に使用済み燃料プールから放出されたと思われるプルトニウムについて案じています。

 

NRCはプルトニウムが原子炉から何マイルも離れたところに飛んでいったと信じており、またそれが現場にもあって土壌の中に押し込められているかもしれないと思っています。こういったことの全部がNRC内部では語られているのですが、一方で彼らは議会とそしてあなた方や私には、困難な状況だがコントロールされていると語っているのです。