金の卵を産むニワトリの腹を割いては全てを失う 5/05
徳政令は誰の為のもの
所謂、借金の棒引きなど現在の我が国では日常茶飯事です。
ただその相手とは、庶民以外のもの、お上の息がかかったもの。
つまりお上の尻拭いを、お上自らが画策したものに過ぎませんでした。
しかし徳政令とは施政者の為の方便であるに過ぎないと、誰が何時の頃より「徳政令は民衆救済の制度ではない」と、決定付けたのでしょうか。
金の卵を産むニワトリの腹を割いては全てを失う
仁徳天皇は、民の竈から煙が立たないのを見て、税を三年間免除したといい伝えられています。
私も当然と考えます。
過酷なる税を取りその結果として民が滅んだとすれば、結果として翌年の税収はゼロとなります。
税を取り続ければ翌年以降の税収はゼロ、それに対して税を三年間免除すれば、四年目には通常の税収が期待できます。
「庶民は生かさず殺さず」が施政者としての基本中の基本だったのでしょう。
しかし東日本大震災に拠って国力が疲弊した現在の日本国での増税とは、
金の卵を産むニワトリの腹を割いて全てを失う
事と同一の結末と為ることは当然でしょう。
未曾有の国難に瀕し、国民が疲弊しているこの時期に増税を画策する官僚、菅直人政権とは、まさしく亡国のゾンビ、悪霊としての亡者たちの悪行として記憶される事でしょう。
徳政令とは
鎌倉時代の徳政令では、貧窮に苦しむ御家人救済としての大義名分が強く、永仁の徳政令、1297年(永仁5年)がよく知られています
また室町時代になると、徳政令を求める民衆の土一揆、徳政一揆などが多発した事は、金の卵を産むニワトリの腹を割いて全てを失う事を憂慮した施政者としての必然としての配慮であったと思われます。
金の卵を産むニワトリの腹を割いて全てを失ってはなりません。
銀行ローンが残っていても、借金の対象となった住宅、事業所、病院や託児所がすべて震災や津波で押し流され、全て壊滅したとすれば、残っている銀行ローンを、この被災者から毟り取ってはなりません。
金の卵を産むニワトリの腹を割いて全てを失ってはなりません。
この被災者から毟り取っては、日本国は滅亡してしまいます。
震災や津波で押し流され、全て壊滅した住宅ローン、事業債務は、これを徳政令として全額免除しましょう。
震災や津波で押し流され、全て壊滅した漁港、市場、海産物事業所、船舶、設備。
これを徳政令として全額国費を用いて再建しましょう。
震災や津波で押し流され、全て壊滅した病院、学校、公園、道路。
これを徳政令として全額国費を用いて再建しましょう。
いまこそ日本国に徳政令を発動させるべき時期なのではないでしょうか。
被災企業に徳政令を…南三陸町長が要望
読売新聞 5月4日(水)19時38分配信
東日本大震災復興構想会議(議長=五百旗頭真・防衛大学校長)の委員ら6人が4日、宮城県入りし、被災自治体の首長との意見交換や視察を行った。
意見交換の席上、壊滅的被害を受けた同県南三陸町の佐藤仁町長は、被災企業の借金を棒引きする「徳政令」の実施を求め、梅原猛・同会議特別顧問は「政府に申し入れたい」と応じた。
意見交換は同日午前、同県庁で行われ、被災地側から仙台市の奥山恵美子市長と佐藤町長が出席。佐藤町長は「町の全産業が壊滅的な被害を受けた。これまで重ねてきた借金に、災害支援のための融資制度(による借金)を上乗せすると、企業の再生はありえない」と、「二重ローン」に対する救済を要望した。
委員らは同日午後、気仙沼市と石巻市の被災状況を視察、両市の市長とも意見交換した。視察後、五百旗頭議長は「切実な声をたくさん承ったことが大きい。地元の努力を後押ししていきたい」などと語った。