まだできる事はある

人間を慈しむ事さえ出来ない人が、わが国を指導してきたとしか、思えません。今こそ私達の目指すべき道を本気で考えるべきでは。

食品による体内被ばくとその影響

2011-03-21 21:38:30 | 東日本大震災

食品による体内被ばくとその影響 3/21

ベクレルとシーベルト

 

 茨城県は20日、福島第1原発から約100キロ離れた日立市などで、18~19日に採取した露地栽培のホウレンソウから、1キロ当たり5万4千ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと明らかにした。食品衛生法の基準値(2千ベクレル)の27倍。放射性セシウムも暫定基準値(500ベクレル)を上回る1931ベクレルだった。福島県境の北茨城市でも2万4千ベクレルの放射性ヨウ素を検出。高萩市では、ハウス栽培のホウレンソウから1万1千ベクレルと5倍の放射性ヨウ素を測定した。

 

ベクレル単位としての安全基準値

ベクレル(Bq)」は、放射性物質の量を示す単位であり、食品の安全基準の単位として、放射性ヨウ素では、1キログラム当たり、飲料水や牛乳が300ベクレル、野菜が2000ベクレル。

放射性セシウムでは、1キログラム当たり、飲料水や牛乳が200ベクレル、野菜や穀物、それに肉や卵、魚が500ベクレルが基準値とされている。

 

食品による体内被ばくとその影響

ベクレルとシーベルト

ICRPでは内部被ばくに関する線量換算係数として、ヨウ素131、半減期8.04日の経口摂取に於ける線量係数(Sv/Bq)を2.2×10-8としている。

よってベクレル値に0.022を掛ければ、今後50年間分のマイクロシーベルト値に換算できる。

 

よって上記のホウレンソウによる内部被ばくは以下の通り

露地栽培のホウレンソウ1キロ当たり5万4千ベクレルの放射性ヨウ素を考えれば、1188マイクロシーベルトであり、これを毎日200グラム1年間食べれば86700マイクロシーベルト86.7ミリシーベルトとなる。

 

また放射性セシウムCs-137の線量係数は1.3×10-8なので同様に、

1931ベクレルを換算すれば、露地栽培のホウレンソウ1キロ当たり25マイクロシーベルトであり、これを毎日200グラム1年間食べれば1830マイクロシーベルトとなる。

 

放射性セシウムCs-137の方は大した事は無いのですが、原子力発電所の作業員の被爆上限が年間100ミリシーベルトであることを鑑みれば、これは絶対に食べてはいけない放射線量でしょう。

 

 

ICRPの内部被ばくに関する線量換算係数は以下参照の事。

http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html

 

 



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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
質問させて下さい。 (たまちゃん)
2011-03-21 21:47:15
現在、食品の検査時における「基準値」ですよね?
(つまり摂取する側の限度値ではないのでは?)

これを、一年に平均どれ位(過去に)摂取していて
どの程度の被ばく量...という部分がないので「直ぐには問題が出ない」
と言われても、短期長期的(半減期も考えて)に、どの様な影響が
出て来るのかには言及されません。

水分の基準も甲状腺の容量から、乳幼児には小さく但し書きに
もっと少ない数値が出てました。

「放射能はなぜこわい」という本の中に
チェルノブイリ後の(出版は1988年)の
国内で各種汚染の最高値...という表があるのですが
(換算出来ないので引用します)
ほうれん草=10.pci/g
牛乳(原乳)=678pci/l
水道水=44pci/l ...になってます。

項目は他に、海藻(ひじき)、空気(チリ)

今回検出された量と比較してどうなのか...もしりたいのです。
母乳にも出ているのではないかと心配しています。
(原乳の採取は30キロ圏外(つまり自宅退避の外...と聞いています)
過去(いつかは分かりませんが)の最高値と比較することによって、
チェルノブイリ後の被ばくを日本も相当受けていたことの
(少なからず)証明にもなるでは?...とも。

また..海草類は今回のことでヨウ素を含んでいるため
放射性のヨウ素も集めやすい?...と想像してるのですが、
なぜ、ほうれん草に放射性物質が溜まりやすいんでしょうか?

数値が出ているという事は、ほうれん草も
放射線を出しているんでしょうか?

長くなりましたがよろしくお願い致します。

個人的には一刻も早く、自宅退避の住民と汚染されてない家畜の移動
をして欲しいと思っています。
日本は大量の食肉を口蹄疫と鳥インフルエンザで失っています。
今回放射能に汚染されてしまったら...

もし良かったら、フェイスブックの下記も覗いてみてください。
3.11 東北地震に関する原発関連の情報
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あー、すいません。摂取量... (たまちゃん)
2011-03-21 21:51:28
年間摂取量アップして頂けてましたね。(汗)
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怖いですね (まだでき)
2011-03-21 22:41:07
「放射性ヨウ素では、1キログラム当たり、飲料水や牛乳が300ベクレル、野菜が2000ベクレル」、この数値が日本国の定めた食品の検査時における「基準値」です。

またICRPでの内部被ばくに関する数値は、汚染した食物を食べた場合の、今後50年間分の総被爆量を示しています。
つまり内部被ばくとは、汚染したホウレンソウを食べてしまった場合の、今後50年間に人体に与える総被爆量を示しています。

7000ミリシーベルトを人体が被爆したなら100パーセント死亡、100ミリシーベルトでは重篤なる影響があるとされています。
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数値 (通りすがり)
2011-03-22 14:02:51
通りがかりに失礼します。
現時点で数値を超えるものには出荷停止がかかっていますし
1回2回食べたからと言って健康被害は考えにくいと思います。
もともと食物にも放射線は検知されるものですし
あくまでも
『放射線量のかわらない一定量のものを継続的に食べた場合』
健康被害を及ぼすかもしれない数値に達するのであって
半減期を考えると原発さえ正常になれば
食品上の値もすぐに正常値にもどりますよ。

人体だって6000~7000Bqを持ってますし
好んで食べない方がよいとは思いますが
無用に不安をあおらなくてもよいと思います。


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検知された原体 (通りすがり)
2011-03-22 14:05:06
ちなみに検知された原体は
洗っても加工もしていなかったもです。
洗ったり加工したりすると
10分の1以上になると思っておけば
食べてしまった方も安心では。

ではでは
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心配を煽りたく無いので (たまちゃん)
2011-03-22 19:49:23
過去にもその程度の数値は検出された事を知れば
(少なくない人が、具体的な情報を求めているのですから)漠然と、大丈夫...とか、直ぐに健康に害は云々...というよりマシなのでは?...と。
茨城で出たなら、他の産地は?とか、その産地で栽培している他の食品に及ぶリスクを回避するには、
「なぜほうれん草や原乳に多く集まるのか」...というカラクリも公開して欲しいとも思っています。
それによって、少なからず全てを廃棄してしまう様な事を回避出来るのでは??と思うからです。
これから農繁期に向けて、日本は多くの田畑、家畜を失っているのですし。。。
洗えば十分の一になるならそれを伝えて欲しいですし
仮に10分の一になったとして、水からも検出されているのにそれを下水処理場に集めて大丈夫なのか..等々。
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最悪になりかねぬ異常事態 (まだでき)
2011-03-22 21:07:04
この度の広域汚染は、チェルノブイリ以外には考えられない事でした。しかし世界中の注視のなか日本政府が如何に隠蔽工作を図ったとしても、数値露見は時間の問題であり、この様な人体に明白な汚染を隠せば、日本国の信頼は地に落ちることは明白でしょう。
初期対応こそが信頼関係の原則であり、ホウレンソウの販売停止を求めたことは、せめてもの救いであったと考えるべきでしょう。
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文科省はそのデータを持ってる事を認めています。 (たまちゃん)
2011-03-23 22:00:54
ビキニ環礁での核実験の頃からデータ集めてた様です。
焦れったいので、今日電話で直訴してみたんですが、
チェルノブイリ当時の数値及びその経過についてデータを持ってる事は認めました。なので、せめて当時汚染されなかった地域、又どれ位で基準値に戻ったかなど、比較出来る形での公開をお願いしたい。
それによって、国内外の風評回避にも少なからずゆうこうなのでは...とお願いしてみたのですが。担当者がどうの...と始まったのでした。(遠い目)
その後「原発はなぜこわいか」(増補版)高文研
...の中に、海藻などのヨウ素はヨウ素131、ルテニウムなどを集めやすい。骨や甲らにはストロンチウム、セシウム。貝類には、コバルト60、亜鉛65、プルトニウムなど...と書いたイラストがありました。
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大変だ (まだでき)
2011-03-24 00:00:24
僕も好き好んで世間を不安に陥れたい気持ちなど無いのですが、現実にはそれ以上の異常事態が進展しているようです。
先日のシュミレーションでも書いてみましょうか。
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何が最善か分かりませんが... (たまちゃん)
2011-03-24 03:23:24
このままでは、日本全体が海外からも孤立しかねず、もともと低い食料自給率を考えると(重要な漁場も汚染されてますし)取り返しのつかない事になるのでは...と。真っ先に子供達、家畜...救える農産物を救いたいと思います。(未来への可能性をなるべく多く残す意味でも)。
30キロ圏内にまだ1万人以上の住民がいるという事にも絶句。
電離箱で測定した数値を換算して伝えているのでしょうか?
「何が少子化対策か」考えれば分かるでしょうに、後手後手。
チェルノブイリ前のがん死亡率と、約20年後(平成17年)のがん死亡率をざっくり計算すると二倍でした。
内訳を調べれば、もう少し具体的な事が見えて来るのでは??
予算に付いても、まず自分達の責任を考え給与削減をまず言うべきでは?...と同時に、核開発を断念すべきとも(本当の意味で非核三原則を実現する時)。東電が兆単位の融資求めているという事を知り、国が仕分けして捻出出来た額を考えると(株も下がってますし)とっとと埋めてしまった方が良いのでは?(最小不幸と言うなら)...とも。
東電に責任を押し付ける様な発言にも憤りを感じます。
国民の原発に対する「反対の声」(裁判)をことごとく棄却し、繰り返す事故とその情報を知りながら開発を止めない(更には輸出している)事の責任は国にあると思っています。
それは自民党が与党時代のもの。なのに連立にごねて仕事をしない事に「?????」です。
知らないで済むなら知らない方が良かったかもしれないけれど、ココまで出たなら、むやみに心配しない為にも(覚悟をする意味でも)「知る事」は大事だと思います。(如何でしょうか?)
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