まだできる事はある

人間を慈しむ事さえ出来ない人が、わが国を指導してきたとしか、思えません。今こそ私達の目指すべき道を本気で考えるべきでは。

すり傷、火傷の手当て、湿潤治療

2014-02-07 17:21:40 | 暮らしと社会
すり傷、火傷の手当て、湿潤治療 2/07
 
子供の頃、ころんですり傷を作ったときには赤チンを塗って絆創膏を貼っていた。
しかし小さな傷であっても傷が気になりついつい触ってしまったり、傷にできたカサブタを無理やり剝がしたりして、結局治りが遅くなったものだった。
 
それから外傷手当ての常識は様変わりしており、消毒乾燥療法は傷の治りが遅くなるとの認識のほうが一般的となっている。
 
先日家族が顔面にすり傷を作ってしまい、傷跡が早く消えるようにと、治療の参考にしたのが以下の湿潤治療です。
 
白色ワセリン剤としては、メンソレータムの「メンソレータムハンドベール濃厚こってりクリーム 70g」、をアマゾンのセールで408円にて購入使用した。
 
外傷の専門家、相撲取りは、小傷に卵の薄皮を貼って用いるとは聞いていたが、皮膚の自然治癒力を最大限生かすには、剥がれてしまった皮膚の替わりに薄い皮膜で覆い、皮膚に過剰のストレスを与えないで自然に癒すこの療法は実に理に適っていると感じた。
 
是非お勧めしたい。
 
 
 
   家庭でできるすりむき傷,裂傷,熱傷の治療
      -皮膚外傷の湿潤療法-
 
 どこの家庭でもでき,早くきれいに痛くなく治せる治療法です。閉鎖治療(湿潤治療)に無知な外科医にかかるくらいなら,御自分で治療しましょう。病院に行くより数段早いし,何より痛くありません。
 ここでは,実際の治療例をあげて,実際の手順について説明します。
 
必要なもの
 
水道水
食品包装用ラップ(できればポリエチレン製の柔らかいものがよい。以下,ラップと略す)
白色ワセリンかプラスチベース(どちらも薬局で売られている安価な軟膏です)
絆創膏(薬局で買おう。水分を通すタイプならなお良い)
包帯(薬局で買おう)
タオルかガーゼ(滅菌ガーゼでないもの)
 
絶対に必要ないもの,絶対に使ってはいけないもの
 
消毒薬(マキロン,イソジン,オキシドール,赤チン,ヨーチンなど)
傷を乾かす粉末剤(キズドライ,キズアワワなど)
消毒薬の入っている軟膏,クリーム基剤の軟膏(オロナインH軟膏など)
 
オロナインは主成分がクロルヘキシジンと言う消毒系のクリーム軟膏ですが、これは現在消毒自体が傷や肌には「百害あって一利なし」とされています
 
 
実際の手順は次のようになります。
 
1. 出血している場合は傷口を直接押さえて圧迫止血。決して心臓に近いところを縛ってはいけない。市販のアルギン酸があると便利。
 
2. 傷周囲の汚れ(泥や砂)は水道水で湿らせたガーゼなどで拭いて落とす。しつこいようだが,汚れている傷であっても消毒は厳禁!
 
3. 傷口の中に砂や泥が入っていなければ,傷の中は無理に洗わなくてもよい。もしもこれらが入っていたら,我慢して洗って落とそうね。
 
4. ラップを傷よりやや大きめに切り,白色ワセリン(あるいはプラスチベース)があったらそれを「ラップに」塗り,ワセリンの付いた面を傷に当てる。
ラップだけでもいいが,ワセリンを塗ってからあてた方が痛みがすぐになくなる。
 
5. ラップの周囲を絆創膏で固定。割に適当な張り方でよい(浸出液が漏れ出る程度でよい)。
 
6. 傷が浅かったら,その上を直接包帯で巻く。傷が深そうだったら浸出液が多いので,それを吸い取るためにガーゼかタオルをあて,その上から包帯を巻く。
 
7. 暑い時期では1日に2回以上取り替える(取り替えないとアセモができる)。寒い時期では1日に1回の交換でよい。取り替える際には創周囲の皮膚を十分に洗って,汗や垢を落とす。痛くなければ,浴槽での入浴は可能です。痛かったらシャワーで適当に流す程度でいい。
 
8. 交換の頻度は暑い時期なら1日に2~3度,寒い時期なら1日に1度でよい。「ぬるぬるして気持ち悪くなったら交換」という程度でいいと思う。暑い時期に張りっぱなしにするとアセモができるからだ。アセモができたら,これらの病院を受診し,登録されている医師を個人指名しよう。
 
9. 洗う際は,創周囲の皮膚の汚れを落としたほうが気持ちいいので,石鹸をつけてもよい。創面には界面活性剤(石鹸やシャンプー)は本来はあまりよくないので,創面にこれらが付いたら十分に洗い流そう。
 
10. 治療は上皮化が完了したら終了。具体的には「ピンクでツルツルぴかぴかの赤ちゃんみたいな皮膚」になり,浸出液が出なくなれば上皮化終了で,それ以上はラップを張る必要はない。
 
11. 擦りむき傷のように広い面の傷の場合,上皮化完了後は3ヶ月程度,直射日光を避けたほうがよい。遮光の手段は何でもよく,市販の日焼け止めクリーム,色の付いた絆創膏や光を通さないテープ(絆創膏まけを起こさなければ何を使ってもよい)など,物理的に光を通さず,皮膚に悪影響が無ければ何を利用しても良い。
腹部や胸部など,普段露出しない場所だったら,特に気にする必要はないだろう。