まだできる事はある

人間を慈しむ事さえ出来ない人が、わが国を指導してきたとしか、思えません。今こそ私達の目指すべき道を本気で考えるべきでは。

片道切符で火星に人類を

2012-08-18 17:39:53 | 宇宙エレベーター 

「片道切符で火星に人類を」 8/18

 面白そうな宇宙バラエティ番組が拝見できそうですが、週一回の番組だとしても50回をこえる放映となる訳ですから、さすがに飽きてくることでしょう。

 もちろん火星への進路は取りません。60億ドル(約4700億円)の資金集めは到底困難ですので、火星移住への予行演習として人工衛星による居住生活を番組として放映することとなるでしょう。

 番組の構成しだいでは、視聴率の取れる人気番組となる可能性も無いとは言えないでしょうが、多分つまらないものになる可能性のほうが大でしょうね。

 現実の火星移住は宇宙エレベーターの技術が完成しない限り、今後200年は無理だと思います。

 前回、2010年4月21日に掲載した「火星への有人宇宙旅行」をご参照ください。

 

 「片道切符で火星に人類を」、壮大なリアリティー番組企画が始動

AFP=時事 8月15日(水)13時25分配信

 【AFP=時事】世界中の目が米航空宇宙局(NASA)の火星探査車キュリオシティー(Curiosity)の活躍へと注がれる中、オランダの企業家が立ち上げた民間プロジェクトチームが、NASAに先んじて火星への人類到達を目指している。しかも、その一部始終をリアリティー番組として放送するというのだ。ただし火星に着陸する宇宙飛行士たちに渡されるのは、片道切符だという。

  とても正気とは思えない企画だが、プロジェクト「マーズ・ワン(Mars One)」の関係者は大真面目だ。NASAが掲げる目標より7年も早い2023年までに飛行士4人を火星に着陸させる計画で、来年にも志願者の募集を開始する。

  専門家たちは懐疑的だ。しかし、「マーズ・ワン」には心強い支持者がいる。1999年のノーベル物理学賞を受賞したオランダのヘーラルト・トホーフト(Gerard 't Hooft)氏だ。同氏はAFPの取材に、次のように述べた。

 「最初の反応は『これは絶対無理だろう』だった。けれどプロジェクトを精査してみると、実現可能だと思うようになった」

 ■リアリティー番組化で資金調達

  プロジェクト発案者は、風力発電所で働いた経験を持つメカニカルエンジニアのバス・ランスドルプ(Bas Lansdorp)氏(35)。物理学者や工業デザイナー、広報スペシャリストとチームを組み、各国の宇宙機関がしのぎを削る有人火星到達競争に挑む。

  試算したプロジェクト予算は60億ドル(約4700億円)と、NASA史上最大のミッション・キュリオシティーの予算(25億ドル)の2倍以上に上る。ランスドルプ氏はオランダ発祥の史上初のリアリティー番組「ビッグ・ブラザー(Big Brother)」の仕掛け人の1人、パウル・レーマー(Paul Romer)氏との出会いから、この莫大な資金を集めるのにリアリティー番組を活用するという着想を得た。

  計画では、宇宙飛行士の選抜と訓練から、何か月にも及ぶ火星への旅、そして火星での飛行士たちの生活まで、全てをテレビ放送する。

 「この冒険をメディアスペクタクルとすることで、資金は調達できる」とランスドルプ氏。マーズ・ワン計画に多くの不確定要素があることは認めつつ「火星征服こそ、人類史上最も重要な一歩になる」と、プロジェクトへの思いをAFPに語った。

 ■「片道切符」の火星コロニー

  宇宙船や火星での居住施設の建造は、「最も適任な」企業にアウトソーシングする。飛行士の選抜と訓練は2013年に開始し、2016~22年には宇宙ステーションモジュールや食料、ロボット車両などを火星に向けて送り出す予定だという。

  第1陣の飛行士たち(男女4人)は、2023年4月に火星に着陸。10年後にはおよそ20人が「コロニー」を作り、科学実験や生命の痕跡の探査などを行う計画だ。

  火星の環境は平均気温マイナス55度、大気の大半を二酸化炭素が占める苛酷なものだが、飛行士らの生活に欠かせない酸素は火星地下の水分から製造するという。

  これまで火星への有人宇宙飛行を試みた者はいない。火星までの航路で浴びる放射線の被ばく量に人間が耐えられるかどうかにも疑問がある。また、1960年から始まった火星探査計画で無事火星に到達できた宇宙船は半分ほど(その大半はNASAのプロジェクトだ)しかなく、宇宙船を火星から地球に帰還させる方法もまだ存在しない。

  したがってマーズ・ワン計画に参加する飛行士たちは、火星で人生を終えることになる。その死さえ、テレビ番組の題材となるのだ。この点について倫理的、法的な問題があると指摘する声も出ている。そもそもマーズ・ワン計画は実現を目指してはおらず、資金集めが目的なのではないかとの批判もある。

 ■専門家らの見解は

  仏ストラスブール(Strasbourg)にある国際宇宙大学(International Space University)のクリス・ウェルチ(Chris Welch)教授(工学)は、火星への有人着陸には前向きだが「1か所に4人を着陸させ、そこで生活させるのはかなり困難だ」と指摘する。何より、火星地下の水分から酸素を取り出すことは「理論上は可能」だが、実現できるかどうかは全く分からないという。

 「技術面から見て、成功の確率は50%だろう。ばくちのようなものだ」とウェルチ教授は述べ、テレビを通じて60億ドルもの資金を集めるのも難しいだろうとの見方を示した。

  欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)の火星探査計画「ExoMars」に携わる専門家のジョージ・バゴ(Jorge Vago)氏は、火星には乱気流があることから、マーズ・ワン計画のように同じ場所に2つの宇宙船を着陸させるのは事実上不可能だと分析する。「仮に、居住施設を建造するロボット車両が(飛行士たちの乗る宇宙船の)100キロ、いや20キロ先に着陸したとしよう。それだけでも非常に厳しい状況になる」

  バゴ氏はさらに、太陽の爆発で宇宙に放出されるイオン化物質で宇宙飛行士が「やけど」をしたり、宇宙船が損傷する恐れもあると語った。

  一方、地元オランダの宇宙関連企業で作るオランダ宇宙協会(Netherlands Space Society、NVR)は、全面的にマーズ・ワン計画を後押しする。ヘラルト・ブラウ(Gerard Blaauw)会長は同計画の公式ウェブサイトで、「メディア産業と航空宇宙産業をまたぐ先見の明のあるアイデア」だとランスドルプ氏を絶賛。「この2つを合体させたというだけで、マーズ・ワン計画には注目する価値がある」と太鼓判を押している。【翻訳編集】 AFPBB News

 


火星への有人宇宙旅行

2011-06-07 17:48:32 | 宇宙エレベーター 

火星への有人宇宙旅行 6/07

掲載日:2010421

 

ロケットでは火星へ到達出来無い

2030年代に火星へ」との計画をオバマ大統領が宇宙政策として発表されましたが、私たち人類の現在のロケット技術で人類が火星へと到達出来るのでしょうか。

 

現在の計画では往復の時間は、17か月間とされているが、仮にロケット技術として実現したとしても、人間が17か月間無重力状態として過ごして無事に地球へと帰還出来るのでしょうか。

 

私は無重力状態としての宇宙旅行は人類には無理があると思っています。

人間が17か月間無重力状態として過ごして無事であると考える事、並びに現在のロケット技術で、例えば五人分の酸素、食料、ロケット燃料を積載する事。

この何れも不可能としか言い様も有りません。

 

月面着陸船では月面からも脱出出来無い

アポロ計画では、この月面着陸船で月面へ到着、離脱したそうですが、

このおとぎ話が火星で実現するとでも思われますでしょうか。

人間が火星へ到達することは可能としても、火星から宇宙へ離脱するには、

地球から宇宙へ離脱するに等しい大型ロケットが必要となります。

 

この大型ロケットをそっくり地球の引力から逆らって、打ち上げ可能なロケット。

そのような物の建造は現在のロケット技術では不可能です。

これが、オバマ米大統領の計画は不可能とした理由です。

 

宇宙エレベーターを利用した火星旅行

 

ところが、現在のロケット技術では不可能な火星への有人飛行が、宇宙エレベーターを利用すれば、呆気無く実現可能となります。

 

 

 

火星への有人飛行体は、ロケットでは火星へ到達出来ません。

有人飛行体は、回転式の有重力の宇宙ステーションである必要があります。

 

火星への宇宙飛行士は、5人とか7人とかでは無く、50人以上出来れば100人程度が望ましいでしょう。

 

危険な宇宙空間で全員が単一時間として暮らす事など、とんでもありません。

24時間を3分割し、例えば60人であれば一チーム20人とします。20人中リーダーと航空士で三人、コック一人、農場とタンパク質等の食料品製造係五人、宇宙ステーションの管理が三人、残りの八人で通常業務を運営する訳ですが、折角の宇宙空間ですので、宇宙研究要員を10人掛ける三倍の30人、やはり100人程度の人材は欲しいですね。

 

火星への有人飛行の手順としては、 まず宇宙エレベーターを地球に建造し、回転式の有重力の宇宙ステーションを作ります。そしてその回転式の有重力の宇宙ステーションが、そのまま火星への宇宙船となる訳です。宇宙船はロケットであっては為らないのです。

 

その宇宙ステーションの、火星までの動力はロケット燃料では無く、太陽光発電を利用したエネルギーを利用します。

こうして人類は、回転式の有重力の宇宙ステーションを利用して、片道二年近くかけて火星まで到着、さらに火星の宇宙空間から、宇宙エレベーターを火星に建造し火星表面へと到達します。

 

もちろん、只の100人程度で火星へ行くわけでは有りません。

一隊100人として、5500人も火星へ行けば全員が無事に地球へ帰還出来る事でしょう。

 


カールおじさんとシリウス鳥

2011-06-06 17:15:39 | 宇宙エレベーター 

カールおじさんとシリウス鳥 6/06

掲載日:2010227

 

シリウス鳥はすこしお腹がへってきました。

大好物のどじょうを食べに今日も水田へとやってきました。

「只今よりP21区域を閉鎖します、作業員は至急移動してください」

 

「カールおじさん」、「こりゃ大変だ早く逃げなきゃ」

でも本当は、カールおじさんはシリウス鳥が大好きなのです。

「カールおじさん」、「こっちへおいでシリウス鳥、さもないと酸素が抜かれて、おっ死んでしまうぞ。」

 

シリウス鳥は宇宙ステーションに飼われているニワトリの子孫です。

地表では飛ぶ事が出来ないニワトリですが、この宇宙ステーションでは、

重力が地表の半分しか無いためニワトリも飛ぶ事ができます。

そして重力の影響で、大きなニワトリとなり、卵も地表の普通卵に比較して三倍の大きさとなりました。

 

そのため卵は「シリウス鳥の宇宙卵」として、六個二千円で凄い売り上げ、宇宙ステーションの大ヒット商品となっています。

またシリウス鳥の鶏肉も宇宙育ちのため、柔らかくてジュウシー、大変な売れ行きです。

 

しかし、少し困った事があります。このシリウス鳥が逃げ出して、カールおじさんの宇宙農園に住み着いてしまったのです。

しかしお人好しのカールおじさんは、このシリウス鳥を退治する事ができません。

困った事ですね。

 


宇宙都市の誕生

2011-06-05 19:09:40 | 宇宙エレベーター 

宇宙都市の誕生 6/05

掲載日:200833

 

二基連結型宇宙ステーション

 

 

また宇宙ステーションの居住空間は左右に同じ物を繋ぎ合わせる事で、いくらでも拡張が可能です。例えば居住空間を20本分、20倍へと拡張した場合、その形状は直径100メートル高さ160メートル、厚さ7メートルの中空円筒となり、常時四千人以上の生活が可能となります。

 

宇宙エレベーターの上空に二基の宇宙ステーションを建造し回転は反対廻りとします。一基の定員が四千人であれば、二基で八千人の定員となります。

左図の大円筒二基が宇宙ステーションで回転方向は互いに逆向きとなります。

 

上図は宇宙ステーションを三倍に増設した時の断面図です。左図の大円筒二基は各20倍に拡張した物です。また宇宙ステーションの中心点より48.5メートル位置で遠心力によって1.0地表重力を得る速さは0.4495m/s であり、

宇宙ステーションが一回転する時間は1119秒となります。

 

またこの基準床より4.5メートル上の位置では0.9072地表重力に減少します。長期滞在型の宇宙ステーション内部の重力を0.91.0に保つには二層であれば直径100メートル以上必要となり、この形が最も効率が良い事がわかります。

 

低重力の活用と宇宙都市の誕生 2010/2/26

科学研究並びに工業生産に於いての各種実験、植物の実験的ないしは食用としての実用的栽培、人体における低重力下の健康効果の検証等、低重力空間を活用するには円筒形居住空間の内側を使用します。

 

また将来的には、この実験モデルを拡大した人工都市の建造も可能です。

例えば上記の直径100メートル高さ160メートル、円筒形モデルの長さを10倍に拡大し、直径1000メートル高さ1600メートル、

円筒の厚さを300メートルとすれば、その実用面積は2200×1600×100≒三億五千万平方メートルとなり、一人当たり35平方メートル必要な宇宙船と考えればその乗船定員は1,000万人となり、大円筒二基を連結すれば、2,000万人の乗船定員となります。

 

また農作物から食用肉まで全て自給自足可能な宇宙都市として考えれば、定員はそれの100分の一の20万人程度であれば快適に生活できる事でしょう。

 


宇宙ステーションの建造

2011-06-04 21:07:41 | 宇宙エレベーター 

宇宙ステーションの建造 6/04

掲載日:200833

 

宇宙ステーションの建造

宇宙エレベーターさえ建造可能となれば、私たちが夢見ていた宇宙ステーションの建造など容易な事となります。

重量一万トンの宇宙ステーションの建造を考えます。

わくわくしませんか。

 

まず宇宙ステーションの形状を考えます。宇宙には重力は存在しません。無重力空間に於いて人類が長時間生活する事は生物学的に不健康かつ無意味です。よって重力の存在が不可欠、遠心力を利用した重力が必要となります。ですから形状はただ一つ、回転型の宇宙ステーションになります。

 

近未来に於いて重量一万トンの宇宙ステーションを一つの基準とし、以下形状を考察して行きましょう。

 

宇宙ステーションの利用空間一立方メートル当たりの重量を一トンと考えます。重量一万トンとは一万立方メートルに相応します。その効率を考慮した時、有重力空間としての、宇宙ステーションの外周部の体積は8000立方メートルとなります。全周314メートル、直径100メートルの宇宙ステーションを考えるとき、その有重力空間部分1メートル当たりの体積は25.4立方メートル、幅6メートル、天井高2.1メートルの二層(二階)の建造物、全長314メートルの建造物と感覚的に同等となります。

 

隕石による空気漏れ防止対策として全周314メートルを六等分します。一区分当たり52.3メートル長、二層(二階)の建造物ですから1メートル当たり12平方メートル(62)の利用空間、一区分当たり620平方メートルの有重力空間となり半分を居住空間と考えても、常時200人以上の生活が可能となります。

 

 

有重力部分以外の構造

 

 

 

図7、平面図にて居住空間の最外周が重力的な地面に相応し、外周部分が一階、内周部分が二階となり、宇宙ステーション中央部(無重力状態)とエレベーターで行き来します。

 

宇宙ステーションの有重力空間一階から見ると、中央部は43メートル上の階に当たります。中央部の利用空間としての直径は12メートルであり内部面積は113平方メートル、円筒の高さは10メートルなので中央部の体積は1100立方メートル、また居住空間部分の高さは7メートルですので、エレベーター筒の長さは37メートルとなります。エレベーターの荷室形状は縦横各2メートル床面積4平方メートル高さ3メートル、でありエレベーター筒の体積は六本全部で900立方メートルとなります。

 

地上と宇宙ステーションは中央部より宇宙エレベーターで連結されているので宇宙ステーション中央部は回転する部分と回転しない部分の二層で構成されます。

 


東京宇宙港の建造

2011-06-03 20:21:04 | 宇宙エレベーター 

東京宇宙港の建造 6/03

掲載日:2008219

 

静止人工衛星は赤道上36000㎞上空の円軌道上にしか存在を許されません。よって本来であれば赤道上にしか宇宙エレベーターは建造出来ません。

しかし以下の手法により東京に宇宙エレベーター、東京宇宙港の建造が可能となります。

 

まず赤道上に等間隔に6基の宇宙エレベーターを建造します。

次に6本の「主リボン」で宇宙ステーションを、六角形の輪に連結します。これで宇宙カプセルを用いた宇宙ステーション間の相互移動が可能となります。

 

この6基の宇宙エレベーターをA組とし、更に赤道上に全く同じ物B組、C組、を二組建造します。これで宇宙エレベーターは合計18基となります。

 

A組の宇宙ステーションとB組の宇宙ステーションを「主リボン」で連結します。

また同様にA組の宇宙ステーションとC組の宇宙ステーションを「主リボン」で連結します。

 

そしてこの三組の宇宙エレベーターのA組を中央としてB組を北へと、C組を南へと同時に広げます。

宇宙ステーション間の「主リボン」を伸ばしつつ、地表の宇宙エレベーター固定位置を東京まで持っていく訳です。

東京に宇宙エレベーターが到達したなら、東京宇宙港が建造可能と為ります。

 

 

 

赤線は地表までの「主リボン」

オレンジ線はグループ間の連結「主リボン」

青線はA1-B1に対応する連結「主リボン」

右上A4B4に連結している。

丁度B1が東京であるとすればホノルルはA2にあたる。

またCグループは下の円で表示されるが、描線は省略した。

 


近未来の世界旅行

2011-06-02 19:31:08 | 宇宙エレベーター 

近未来の世界旅行 6/02

掲載日:2008216

 

飛行機に換わる輸送機関

飛行機が不用品となる時代がすぐ目の前にあります。宇宙エレベーターを利用した、宇宙船による世界旅行がこれからの時代の新しい交通手段となるでしょう。

 

宇宙船による世界旅行は、東京-ホノルル間、6100㎞を70分で結ぶでしょう。ホノルルで乗り換えすれば、東京-ロサンゼルスを100分で飛ぶことが出来ます。

 

また動力は全て太陽光発電で賄える為、地球環境温暖化の心配も石油枯渇の心配も不要となり、人類は永遠に世界旅行を楽しむ事が 出来る事でしょう。

 

人類は航空機の発明により空へと飛び立ち、世界旅行の楽しみを得ました。今度はいよいよ宇宙へと進出する日が到来したのです。

 

宇宙船輸送のしくみ

5のなかのEが東京でFがホノルルです。まず東京に宇宙エレベーターを建造します。次に東京上空3000㎞にE宇宙港を建造します。宇宙港はAより伸びる赤線の「主リボン」で吊り下げ固定します。

 

ホノルルも同様にF宇宙港を建造します。

宇宙船をC宇宙ステーションより赤線の「主リボン」で吊り下げます。次に宇宙船を「連結リボン」でE宇宙港とF宇宙港に繋ぎ宇宙エレベーターと同様な「動力装置」によって「連結リボン」に加速度を与える事で宇宙船を運航する訳です。

 

移動所要時間は地表より宇宙港への上下運行に各20分、E宇宙港とF宇宙港の運行に30分、合計70分となります。

またホノルル宇宙港よりロサンゼルス宇宙港への所要時間は25分です。

 

 


宇宙エレベーターの構造

2011-06-01 19:41:47 | 宇宙エレベーター 

宇宙エレベーターの構造 6/01

掲載日:2008年2月14日

 

宇宙エレベーターに用いる紐の重量と形状

比重1.4、でありながら1平方ミリ当たり、7900kgの引っ張り強度を有す紐が完成すれば、1平方ミリ当たり、1000kgの荷重を引き揚げる事が出来ます。

1メートル当たり1.4グラムの重量ですから、この36000㎞の重量は50トン、10万㎞の重量は140トン、スペースシャトルで一キロ当たり300万円の打ち上げ単価として、5200億円の運送費が掛かります。

 

タコ糸程度の細さで7900kgの張力ですから、断面図が円だと摩擦によるエネルギー伝達が困難です。よって紐の形状はリボン状になります。またリボンの両側はどんな日本刀より鋭利な刃物となるので安全の為、両側は中空の袋とじ形状となります。

 

つまり断面図はこの形状となります。 〇-----------〇

以後、宇宙エレベーターに用いる紐の事をリボンと呼びます。

しかし何という薄さ何という軽さ、まるで天女の羽衣の様です。

 

宇宙エレベーターのパーツ

宇宙エレベーターは、

1. 宇宙ステーションより地表へと直結するリボン、

以後このリボンのことを「主リボン」と呼びます。

2. 遠心力を得る為、地球方向の逆向きに伸びるリボン、

以後このリボンのことを「外力リボン」と呼びます。

3. 地球と宇宙ステーションを往復する、宇宙カプセル。

4. 宇宙カプセルと宇宙ステーションを連結するリボン、

以後このリボンのことを「連結リボン」と呼びます。

5. 連結リボンに加速度を与える動力装置。

以上のパーツで構成されています。

 

( 図3、4、の説明 )

赤線が「主リボン」、青線が「連結リボン」です。

3の滑車が宇宙ステーション上の動力装置、重りが宇宙カプセルです。

4は宇宙カプセルです。摩擦力ゼロで「主リボン」をガイドレールとして利用しています。

 

各パーツの構造と形状、並びに仕様

ここでは、最も小型の宇宙エレベーター、乗客定員一名、最大荷重100 kgの宇宙カプセルを考えます。

 

「動力装置」

動力装置はまるで大きな滑車で、真空な宇宙ステーションに設置します。直径3メートルから10メートルの外周に「連結リボン」を掛け、リボンの両端に宇宙カプセルを吊るします。

一台の宇宙カプセルが地表を出発する時、もう一台の宇宙カプセルが宇宙ステーションを出発する訳です。

この動力は宇宙ステーションでの太陽光発電で全てまかないます。

ロケット燃料は一切使用しません。燃料費ゼロ円です。

 

「宇宙カプセル」

宇宙カプセルの自重は400 kg、屋内容積は2立方メートル、屋内長は縦横各1メートル、高さ2メートルで、推進装置、動力は有りません。宇宙ステーション動力装置の回転によるリボンの伸びる長さが速度でありエネルギーを加える事で加速度、体感重力が発生します。宇宙カプセル内での体感重力、1.6地表重力くらいで36000㎞の移動が一時間程度です。また途中で天地が逆転します。

 

「主リボン」はガイドレールの役割ですので宇宙カプセルに接触しないよう圧縮空気により挟んで運行します。時速7万キロに於いての接触は即断線です。また「主リボン」は宇宙カプセル毎に一本増設する為、断線しても安全です。

 


宇宙エレベーターのしくみ

2011-05-31 16:21:51 | 宇宙エレベーター 

宇宙エレベーターのしくみ

掲載日:2008212

 

地表と人工衛星を紐で繋ぐ事さえ出来れば宇宙エレベーターは完成します。そうすれば宇宙カプセルが細い糸を手繰り寄せて宇宙へとよじ昇るだけでロケット燃料を使用する事無く人工衛星への上昇が可能となります。しかしその様な事が実現可能なのでしょうか。

 

人工衛星より紐を垂らします。この紐が地表に届けば成功です。

しかしそうすれば重心位置が低下し人工衛星は降下し墜落します。

どうすれば、地表へ紐が垂らせるのでしょうか。

そのためには紐を地表の反対方向へと垂らす事が必要となります。

地表の反対方向へと垂らす事により遠心力の作用が働き、人工衛星の降下、墜落を防ぐ事が出来ます。

 

ではどれ位の長さの紐が必要と為るのでしょうか。

その長さは地表への36000㎞に対し反対方向へ106000㎞の紐が必要となります。しかしこれは全て紐である必要は無くおもりとして距離を短縮出来ます。地表よりの全長10万㎞で良いのです。

 

しかし36000㎞の紐、が重力に対抗出来るだけの強度とはどの様な状態なのでしょうか。その様な物質が存在するのでしょうか。

36000㎞の紐、が重力に対抗しなければ為らない。

確かに地表の重力には対抗する必要は有りますが、上空は重力が小さくさらに遠心力が働くため、実際には36000㎞分の強度は必要無く4960㎞分の強度で十分です。

 

それでは紐の材料を探して見たいと思います。

比重7.9の鋼鉄では1平方ミリ当たり、105kgの引っ張り強度しかなく、宇宙エレベーターの実現には39000 kgの引っ張り強度が必要なため、鋼鉄の400倍の強度ある物質が必要です。その様な物質は果たして存在するのでしょうか。

 

近年、フラーレン(炭素の同素体)による、フラーレンナノウイスカー、フラーレンナノチューブ、等が発見、開発され、4960㎞もの糸紐を支える事の出来る物質が存在する事が明らかとなりつつあります。また、最近ではカーボンナノチューブは、比重1.4、でありながら1平方ミリ当たり、5000kgの引っ張り強度を有して居る事が確認されています。

 

宇宙エレベーターには6900kgの引っ張り強度が必要ですので、

あと四割強度を増せば宇宙エレベーターは実現可能となります。

宇宙エレベーターの実現はすぐ傍にあると言って良いでしょう。

 

 

 

1Aの下にあるのが地球です。静止軌道上の宇宙ステーションより紐を垂らし、同時に反対側にも紐を垂らしバランスを取ります。最終的に宇宙ステーションと地表とは一本の紐で固定連結されます。その全長は36千km、また反対側に垂らした紐の長さは106千kmで安定します。

 

1Bの縦軸は地表からの距離を、横軸は地表からの距離に於ける紐の張力を示しています。張力の地表からの初期増加値は、

最大張力/4960㎞、に対応し、静止軌道上にて最大張力となります。

 

2A、は反対側に垂らした紐の長さ、106千kmの内42千kmの紐の代替として相応なおもりを繋いだ物です。

2Bの張力に全く変化無き事が理解出来ます。

 


宇宙エレベーター 

2011-05-30 22:22:50 | 宇宙エレベーター 

宇宙エレベーター 5/30

掲載日:2008年2月11日

 

地球表面に対して、いつも同一の位置に見える人工衛星をご存知ですか。

例えば、気象衛星は地表に対して同一の場所に留まって、気象情報を観測しています。

 

静止人工衛星とは物体の遠心力と重力が丁度釣り合っていて、あたかも地表より見て静止しているかの如く思える人工衛星のことです。

もしもその人工衛星と地表とを、エレベーターで行き来出来たらどんなに楽しいことでしょう。

 

ガガーリンより何倍もの遠くの宇宙空間へ簡単に行って、宇宙空間を体験する事が出来るなら、どんなにか嬉しい事でしょう。

しかしそれは建造可能なのでしょうか。

 

エレベーターのチューブが地表より人工衛星へと直結されたとします。その上面を開口すれば地表の大気圧により、ロケット燃料を使用する事無く人工衛星への上昇が可能です。またその上面を閉じれば地表へと降下でき、ロケット燃料を使用する事無く宇宙へ行き来出来るわけです。

 

計算してみましょう。内面積一平方メートルのエレベーター重量は一メートルあたり最低一トン必要ですから、静止人工衛星までの距離36000㎞で考えると、その質量は3600万トン必要となり、その建造は全く実現不可能です。もし3600万トン建造物が三万キロの上空より倒壊すれば地球生命は絶滅します。

 

では人工衛星とエレベーターで行き来する事は不可能なのでしょうか。いいえ、現在ではそれが実現可能と為りつつあるそうなのです。

その方法とは如何なるものでしょうか。

 

それはあたかも、人類がくもの糸を伝って宇宙へと昇っているかの如く見えます。そうです。宇宙カプセルが細い糸を手繰り寄せて宇宙へとよじ昇る訳です。

その手法とは如何なるものでありましょうか。

次回検証してみたいと思います。