フォレスト・ガンプとアップル（追記あり）

私の加入しているメーリングリストでコンピュータはアップルしか使った事がないという年期の入ったユーザから、香港の学生がデザインした「ジョブズ氏追悼ロゴ」のことを教えてもらいました。感謝です。凄く良く出来ている！

インターネットが普及する前のPC通信の時代のBBSでMACユーザと大喧嘩をして以来、アップルの製品は選択肢から外していました。先月、やっとiPhone4を購入しました。まだ上手く使えていません。マイクロソフトの親切とおせっかいは心得ている積りですが、アップルの親切とおせっかいに慣れていないのです。

「ジョブズ氏追悼ロゴ」を見て思い出したのが映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」です。何気なく買った「果物の会社」の株が値上がりして主人公が大金を手にする場面が蘇ります。




良い映画でしたね。以下のCMも思い出し、「若い人はオーウェルの原作を読もう！」と言いたい。




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(11/10/13追記)フォレストは病院で出会った卓球に打ち込んで、持ち前の集中力でめきめき腕を上げてナショナルチームで活躍します。そして突然走り始め、放浪の旅に出かけます。このような特異な才能を持った人は日本にもいて、裸の大将＝山下清です。二人とも迷信やイデオロギーとは無縁です。

寺田寅彦のエッセイに「科学者とあたま」があって、「頭のいい人」と「頭の悪い人」の弁証法が展開されています。フォレスト・ガンプも山下清も「頭の悪い人」に分類されるのは当然ですが、私が思うにはファラデーも「頭の悪い人」なのでしょう。ファラデーは数学が全く出来ないからです。でもそのお陰でニュートンの枠に囚われず「場の理論」を作り出すことが出来ました。これを「頭のいい人」＝マクスウェルが数学の形式を与えました。
ギムナジウムを落第しドイツの大学に進学出来なかった「頭の悪い人」＝アインシュタインはニュートンの力学をマクスウェル流に書き直しました。「動く物体の電気力学」ですね。
頭のいい人はコンピュータにキーボードからコマンドを打ち込みます。「頭の悪い人」ジョブス氏は「頭の悪い人」のために革新的なマシンを作ったのです。