青空市場＠丸の内（福島の八百屋さん）

昨年の五月から丸の内の青空市場に出店しました。当初は月一回の開催が、第2・第4金曜日になってから、私の生産量が追いつかないので、奇数月の第4金曜日のみの出店に変更しました。身の丈に合った活動に直し、その分念を入れてものつくりが出来るようになりました。

１１月は連休前の２２日、赤い果皮でピンクに染めた紅玉・グラニースミス・桑の実・キウイフルーツのジャムを作って出店しました。他に生のグラニースミスと春紅玉を用意しました。試食でも好評でしたが、ポール・マッカートニーさんの東京公演に便乗できたお陰でグラニースミスは完売です。
作る立場から言えば、グラニースミスはちょっと作り難いところがあり、砂糖を振り掛けて弱火で加熱すると直ぐに「きんとん状態」になり、粘度が高くなりすぎます。加水すれば良いのですが、これは私の「ジャム哲学」に反するので、取り分けておいた果実から果汁を絞り粘度を調整して仕上げました。こうすると特有の香も立ちます。出汁を引くときの「追いかつお」のようです。

今回の青空市場で一番遊び心が見えたのは福島の八百屋さんです。大根やカボチャを顔にしてお客さんにメッセージを送っています。

緑の値札には「十捻　じゅうねん」と書かれていますが、エゴマのことです。福島ではエゴマをこう呼ぶことを知りました。菜種から油を絞ることが一般的成るのは江戸時代からで、それ以前はシソ科のエゴマから油を絞りました。油売りから身を起こした斉藤道三が売っていたのはエゴマ油です。
帰宅してエゴマについて調べると会津の郷土料理「しんごろう」を発見。これをみて「めしやきもち」に応用したら面白そうと思ったのですが、買うのを忘れてしまい残念。次回もじゅうねんを持ってきてくれるかなぁ！

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