8月24日付け朝日新聞の“赤be”に掲載されていた『ののちゃんのDO化学』・「地球の海はどうできたの?」を読んでいて、若い頃に読んだ本を思い出しました。
『ののちゃんのDO化学』では、四十数億年前の太陽系の成り立ちにおいて、岩石原始惑星の衝突によって形成された、水と氷を全く含まない地球に、火星と木星の間にある小惑星帯から来た氷微惑星が衝突し、温暖な地球で蒸発も凍結もせずに水として存在するようになったと説明しています。
私が思い出した本は1975年(昭和50年)に発行された、高橋実氏〔財団法人電力中央研究所経済研究所理事待遇・高橋研究室長(当時)〕の著書『灼熱の氷惑星』で、地球の水のルーツに関する“高橋仮説”を著したものです。この本は今も私の書架にあり、再度読まれる日をまっているかのようです。
書 名 : 灼熱の氷惑星
著 者 : 高橋 実
発行所 : 原書房
初版発行:1975年2月27日
高橋仮説では水の塊である“天体M”が地球を掠め、その時地球に置いていった水が地球上の水になったというものです。
人類震撼のノンフィクション、科学的仮説ですが、受け止める人によっては壮大なSF(宇宙科学小説)のようにも思えることでしょう。