ゴールデンウィーク後半の5月4日土曜日、豊岡市の『コウノトリの郷公園』を訪ねました。
コウノトリの郷公園のWebサイトで“ガイドウォーク”が開催されることを知り、4月26日に参加申し込みをしました。
コウノトリの郷公園は一般来訪者が普段立ち入れる“公開ゾーン” と、公園関係者以外立ち入りできない“非公開ゾーン”に分けられています。
「特別ガイドウォーク」では、“非公開ゾーン”の一部も案内して貰えるとのことです。尚、今シーズンは“公開ゾーン”の東側で、ロシアから飛来した♂と同園で放鳥した♀の野外コウノトリが子育て営巣中とのことで、このエリアが臨時立ち入り禁止区域となっています。
申し込み締切日の5月2日夜8時半過ぎ、公園職員から参加できる旨の電話連絡があり、この日に行くことを決めたものです。
行程は
(播但連絡道路)姫路JCT→和田山JCT・和田山IC→(R312所々R9)→豊岡市→コウノトリの郷公園
生野峠に差し掛かるとポツポツと雨が降り始め、コウノトリの郷公園では15:00過ぎまで小雨が降ったりやんだりの生憎の天候でした。
生野峠の道中では、色鮮やかな藤色の桐の花や藤の花を愛でることができました。
因みに、生野峠の頂上付近に開設されている道の駅『フレッシュあさご』では、朝来市特産の岩津ねぎが販売されています。岩津ねぎは博多の万能ねぎ、群馬の下仁田ねぎと並び「日本三大ねぎ」と称されています。
この日は播但道・R312ともに渋滞しており、コウノトリの郷公園には13:00頃に到着しました。
ガイドウォークまでの時間、公園に入ってすぐ左手に併設されている豊岡市立コウノトリ文化館を見学しました。ここには、コウノトリや近隣の里山に出没する動物の剥製などの展示があります。
コウノトリ文化館案内所付近に「コウノトリ環境協力金」の募金箱があったので募金すると、事務所でコウノトリの折り紙を貰いました。
いよいよガイドウォークが始まりました。
集合場所で出発前の説明
スマートタブレットを使っての説明もありました。
非公開ゾーンでは個体ケージ、繁殖ケージ、飼育管理棟を見学しました。
コウノトリは幼鳥期以外は鳴かないそうで、その代り嘴を打ち鳴らすクラッタリングでコミュニケーションをとっているとのことです。また、見慣れない人が近づくと、激しくクラッタリングして威嚇します。
繁殖ケージの♀(桃)。左は♂(紫紫)。
私たち団体をみてクラッタリングを始めました。
飼育管理棟内(普段は非公開)の見学もできました。
モニタリング装置の説明
ビデオでの説明
人口飼育で使われている孵卵器
パネル展示の一つ。昭和35年(1960年)秋のこの地の野良作業風景です。人とコウノトリが極自然に共存している様子の写真に大きな衝撃を受けました。
毎日新聞と読売新聞の記者も取材参加していました。
非公開ゾーンで飛翔するコウノトリ
臨時立入り禁止区域の巣塔で給餌中の野外コウノトリ
コウノトリ文化館裏の公開ゾーンの様子
このガイドウォークを通して、コウノトリの郷公園のスタッフの方々のコウノトリへの愛と自然保護への思いがヒシヒシと伝わってきました。
コウノトリの郷公園入口にある豊岡市立地域交流センター「コウノトリ本舗」の傍に、コウノトリ人形を被せた郵便ポストがありました。
≪関係資料≫
○ 兵庫県立コウノトリの郷公園リーフレット
○ 春の特別ガイドウォーク案内
○ Wanted!(目撃情報提供依頼)
【関係サイト】
○ 兵庫県立コウノトリの郷公園
○ 豊岡市立コウノトリ文化館