スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

訳がわからん!「ミラクルフルーツ」

2011-10-22 09:17:48 | 日記・エッセイ・コラム

  いつも行くスーパーマーケットにミラクルフルーツがあったので買ってみました。

  女房から

「そんなものどうするの?」

と、案の定訊かれて、

「以前、
TVで見たことがあったので・・・」

という以外、何も返答することができませんでした。



Photo

 

  買ったのはドライフルーツで、一袋に乾燥剤とともに一粒ずつの個別包装で5粒入って780円と、結構高価に感じました。

  パッケージには、『すっぱいものが甘くなる不思議な果実。レモンが甘い?』とのキャッチコピーが書かれています。

  一粒舐めて、いつも飲んでいる“黒酢”をスプーン一杯口に含んでみました。

(酸っぱくない!)
(いや、むしろ甘みさえ感じる!?)
(不思議だけど...だからどうだというんだろう?)

  人が酸っぱいものを食するのは、その酸っぱさを求めてのことであり、にも拘わらず酸っぱさを消してしまう行為の意味がわからないし、酸っぱいものを食する意味がないと思います。

  ミラクルフルーツが原生する西アフリカの人々にとっては何らかの必要欠くべからざる理由があるのだろうとは思いますが、日本の食文化においては必要性が無いのではと思います。

  不思議さ、面白さを狙いとして、誰かを驚かすのなら、その目的は理解できないことはありませんが、常食するとなると理由がわかりません。




Bystarr



  ミラクルフルーツ (miracle fruit) は、西アフリカ原産のアカテツ科の樹木の果実です。
  アカテツ科(赤鉄科)樹木としては、チューインガムの材料のチクルを採るサポジラやスターアップルがよく知られていると思いますが、これらと同属の熱帯・亜熱帯に分布する常緑樹です。
  ミラクルフルーツの果実は数本の炭化水素鎖を持つ特殊な糖蛋白質であるミラクリンを含んでいます。果実自体は甘くないのですが、この実を食べると、ミラクリン分子が舌の味蕾に結合し、次に食べた苦味や酸味のある食べ物(レモンやライムなど)および薬剤を甘く感じさせる特徴を持っています。この効果は
30分から2時間程度持続します。ミラクリン自体は甘味料ではなく、感じる甘味は後から食べる食べ物に左右されます。

(ミラクルフルーツを食べるとき、果肉を舌にこすりつける様にすると良いようです。)


  ミラクルフルーツに含まれる成分のミラクリン
(miraculin) は味覚修飾物質のひとつである可溶性蛋白質です。

  ミラクリンは酸味受容体と強く結合する性質を持っています。酸味を持つものを食べると水素イオンがミラクリンと結合して構造が変化し、甘味受容体と結合しやすくなるようです。
  つまり、ミラクリンは酸味を甘味に変える作用を持ちます。ただし、酸味を無くすわけではないので酸味も若干感じます。
  蛋白質であるため、
100℃以上に加熱したり、pH3以下、或いはpH12以上の環境ではその作用を失います。またカルシウムイオンやマグネシウムイオンの存在によってもその作用が阻害されます。


  ミラクルフルーツは、
1725年、探検家のシュヴァリエ・デ・マルシェ氏によって原産地である西アフリカで発見されました。
  マルシェ氏は現地の人々が食事の前にこの果物を採って噛んでいる事から、ミラクルフルーツの存在に気付いたということです。

  ミラクルフルーツの木は常緑樹で、コーヒー豆ほどの大きさの小さな赤い果実を実らせます。木は現地では
6m以上にもなりますが、他の地域で栽培されたものは1.5mにも満たない場合が多いようです。
  花は白く、何ヶ月間も開花しています。
  果実は年
2回、雨季の後に収穫可能です。

 


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