まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

月日は百代の過客

2018年09月30日 | 日記&映画
なんだか慌ただしくて、ばたばたで9月が終わった。

月日は百代の過客《月日は永遠の旅人》と芭蕉がいったが、私にとってはやたら日の経つのが早い。
罪のない、中身もない日常のみで日が過ぎていく。
ばたばたで慌ただしいのは気分だけ‥である。

この身が人の役に立っているとは思えない。
穀だけをつぶして、無駄に空気を吸っている。



輪島のR寺にいって与呂見村通信をもらってきた。
冒頭文をGさんが書いている。

昔 京都にいた時、寺に出入りする身体の不自由なおばあさんがいた。
今年の如く酷暑の夏が過ぎた夕暮れ時。
かろやかにつぶやいた。

『あーしんど。ほんまにしんどいわ。ほやけどどんなにしんどーても生きていかななりません。』

酷暑 洪水 地震 災厄が続き、身体もまいるし 脳みそも動かない 心が硬くなる。

それでも生きていかねばなりません。Gさん。

暑かったから‥寒かったから‥と言いながらなんとか乗り越えて前を向こう。
世界では飢餓も 戦争も ウィルス感染で死んでいく子供らもいる。

心は乱れる。
それでもできる事だけでいい 小さな努力を積み重ねよう。
身を慎んで生きて行こう。
友人とバンドを組んで助け会いながら‥。
身体が崩れない様に、病気でつぶれないように。
毒だけをまき散らす存在にならないように。

Gさんの文章を読んでそう思えた。

R寺は松尾芭蕉が逗留したお寺でもある。
というか、芭蕉はお寺に宿泊しながら旅をしていた。

お寺以外では素封家もしくは庄屋。
旅人の芭蕉は侘びも寂びもまといながらゆるゆると旅をしていた。

さて現代、台風がゆるゆると進んでいる。
風の哭く音がする。