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キングスプレート <br>KINGS PLATE CARD GAME SERIESⅠ

2010年11月30日 01時19分32秒 | TGF2010

もうひとつ敬意と言うか興味を表して。
どうやら「ゲームデザインとイラストを1人でやる」に俺は萌えるらしい。

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キングスプレート(カードゲーム)はトランプと将棋(チェス)の
いいとこどりをしたゲーム。
メリットを利用して様々なゲームが遊べるのが特徴。
「対戦型即興詰め将棋」→テンポが素晴らしい。

まずこのデザイナーは
裏面の印刷が薄い為(黒がややグレー#333333くらい)、今回買ってくれたお客様にキレイに印刷したモノをさらに郵送してくれるとのこと。薄い印刷の分も萬印堂に払ってるだろうに・・・
たしかに黒と赤が美しいトランプデザインの色があせてたら萎える。

エピソード2
これはもともと金属プレートで作られたゲームが元(CLASSIC)。それのカード化したものを廉価版としている。金属製のは21000円。これには「作りたいものを作る」という職人気質を感じる。

ゲームの感じ
テストプレイでやっていたのは「中~上級編」とされるもの。
4×4のマスの対角の位置にキング(王将)を置き、
4枚の手札を用いて詰め将棋を行う。2人用。
ゲームの雰囲気が分かっている方が記事が読みやすいかと思うので公式HPをご覧ください
http://www.kingsplate.com/home/CARD_GAME.html

トランプと将棋の融合なので、スートが描かれ色別けされている。が、プレイヤは赤・黒全てを使用することになります。ぶっちゃけゲームルールには意味が無いが、黒は人型キャラクター、赤はモンスター型キャラクターになってるそうで、一安心。
※ちなみに使うカードをプレイヤ1は赤、プレイヤ2は黒と分けても、キャラクターの能力は同一になるようになっている。キャラの名称とイラストが異なるだけ。

4×4のフィールド角にキングが置かれた状態でスタート
手番が来たら
手札からカードを置く or カードを動かす
カード置く場合は基本的に自分のカードの周辺でなければならない。←つまり1手目はキングの周辺。キャラクターの特殊能力により、その原則を無視できるものもある。

将棋のようにキャラクタは固有の動き方がある。
将棋・チェスと違うのはキャラクタにレベルがあること。
レベル3のキャラクタはレベル1のキャラクタだけでは取られない。
レベル3のキャラを取るのは、レベル1のキャラが他に2体、「利いて」ないといけない。レベル2のキャラが他に1体利いていても可。

取った相手のカードは将棋のように手札に加える。(!)
つまり再利用できる。
外人とやる時はチェスのように捨て札にしてるんだそうな。

お気づきかもしれませんが、かなり引き運で左右される
配られた4枚のカードはゲーム開始前に1度だけ
「好きな枚数を捨て、捨てた枚数だけ引く」ことができる。
それでも運要素は高い。デザイナーさんは
ポーカーのようにチップを使用し、「降りる」ルールも選択できる、と話してました。

んじゃ感想。
詰め将棋は好きなので、テンポよく対戦形式の詰め将棋は面白い。キャラの動きもカードに示されているのでそれほど苦にならない。

良げなとこ
トランプスート・数字が描かれ汎用性が高い。テストプレイ卓には他の遊び方も紹介していた。キャラ能力・レベル(コストってのもある)もある、これによって「将棋コマをカード化しただけ」ではなくなっている。

悪げなとこ
他の遊び方はHPで公開、製品内には無いこと。
汎用性が高い=あまりにプレイヤ任せなところ。
UNOはUNOしか遊べないが、トランプは様々なゲームで遊べる。デザイナはトランプのような位置づけを目指しているのかな?ゲーマーの中には固定のルールに絞った方いい場合もある。
あとシンプルなのにHPが重い。
インデックスがやや悪い。ちゃんとルールも掲載されてるよ
http://www.kingsplate.com/rule/CARD_GAME_RULE.html

総評
「オープンソースのように消費者が様々な遊び方を考えだすのはオッケーなんですか?」という問いに「ええ是非。できたらHPにメアドがあるので教えてください。」とのこと。
良くも悪くも プレイヤの好きなように遊んでください 
ってことでしょうかね。
シリーズが3まで予定されていて、これにも期待と不安を併せ持つ。
トランプの位置づけ を目指している(と私は予想してる)ので今後はWebを中心に多くの情報交換があるべきと思われます。
おしゃれなイメージを演出しているので、もう少しフランクにして敷居を低くして欲しいなぁ~と感じました。

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テストプレイ中にデザイナーさんが「待った」をしてました。
どんだけ負けず嫌いやねん!