●卑弥呼は動乱を治めたカリスマか?
30もの国々を束ね、倭国に君臨したという女王・卑弥呼。1000人もの女中を侍らせた、呪術を使った.....など数多くの伝説が残る。日本史を代表する人気キャラクターの一人である。
「魏志倭人伝」によれば、倭国は動乱期にあり、長らく戦が続いていた。やがて疲弊しきった国々は、和平を画策し始める。そこで国々の同意のもと、王として一人の女子が擁立された。これが「卑弥呼」である。
この話から窺える卑弥呼像は、まさしくカリスマ。だが、国内が内乱で疲弊する中でカリスマ的女性が登場し、30か国を統べる王となった.....とは、あまりにも出来過ぎた話ではないか。
30もの国々を束ね、倭国に君臨したという女王・卑弥呼。1000人もの女中を侍らせた、呪術を使った.....など数多くの伝説が残る。日本史を代表する人気キャラクターの一人である。
「魏志倭人伝」によれば、倭国は動乱期にあり、長らく戦が続いていた。やがて疲弊しきった国々は、和平を画策し始める。そこで国々の同意のもと、王として一人の女子が擁立された。これが「卑弥呼」である。
この話から窺える卑弥呼像は、まさしくカリスマ。だが、国内が内乱で疲弊する中でカリスマ的女性が登場し、30か国を統べる王となった.....とは、あまりにも出来過ぎた話ではないか。
●「卑弥呼」とは役職名だった!?
そこで考えられるのが「卑弥呼とは役職名だった」という説である。平和を求めた国々は、その「象徴」として女性を王にすることにし、「卑弥呼」という役職を設け、代々女性が就くこととなったーーーつまり卑弥呼とは、国内が平和な状態にあることを示すシンボルだったのだ。「魏志倭人伝」の「卑弥呼が死ぬと男子の王が立てられた。邪馬台国の人々はこれに服さず、内乱状態になり千余人が死んだ」は、卑弥呼職を廃して男性の王を擁立したが、平和の象徴がいなくなったことで再び内乱が起きた.....と考えられる。倭国の平和は「卑弥呼」あってこそのものだったのだろう。
そこで考えられるのが「卑弥呼とは役職名だった」という説である。平和を求めた国々は、その「象徴」として女性を王にすることにし、「卑弥呼」という役職を設け、代々女性が就くこととなったーーーつまり卑弥呼とは、国内が平和な状態にあることを示すシンボルだったのだ。「魏志倭人伝」の「卑弥呼が死ぬと男子の王が立てられた。邪馬台国の人々はこれに服さず、内乱状態になり千余人が死んだ」は、卑弥呼職を廃して男性の王を擁立したが、平和の象徴がいなくなったことで再び内乱が起きた.....と考えられる。倭国の平和は「卑弥呼」あってこそのものだったのだろう。
学校で習った歴史はウソだらけ!?
日本史 大ウソ事典 「古代」
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