太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

燃えるような夕日~フグの恩返し

2022-10-25 07:47:21 | 日記
昨日、カイルアのBUZZ'Sに行った。
先週の日曜日も来たのだったが、今、シュートメの親友がフロリダから来ていて、再び行くことになった。

予約の6時前に着いたら、空が燃えていた。
先週も同じぐらいの時間に来たら、同じように燃えるような夕日だった。
車を停めてから写真を撮ろうと思ったのに、1分もしないうちに色が褪せてしまった。
今回は間に合った。
30秒後。

コオラウ山脈の向こうはホノルル。
山のこちら側は夕暮れていても、山の向こう側はまだまだ明るく強い日差しなのだろう。

さらに30秒後。

川のように見えるのは、海の河口。
満潮のときには、魚がたくさんやってくる。
20年前、夫が、干潮になって取り残され、水深がどんどん浅くなって慌てているフグを発見し、
義父と二人でバケツリレーのようにして、大量のフグを海に返したという。

「日本の昔話なら、フグが恩返しにやって来るんだけどねえ」

「なにそれ」

と夫。

「助けてもらった鶴が自分の羽で着物を織るとかさ。お地蔵さんだって恩を忘れないんだよ。
貧しいおじいさんが、手作りの笠を売って正月を越そうと思ったけど売れなくて、帰り道で雪の中に立っているお地蔵さんに笠をかぶせて、1個だけ足りなかったので自分のかぶっていたのを最後にあげて家に戻ったら、夜中にお地蔵さんたちが家の前に食べ物やお金を置いていってくれた、って話」

「ロ―ニンが作る傘のこと?」

「いや、それはアンブレラでしょう。これは帽子みたいなやつ」

「ふーん。フグはいつ来るかね?」

「いや、20年もたってるんならもう来ないっしょ」

フグにも日本の昔話を聞かせてあげねばなるまい。





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