太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

小悪魔

2016-01-31 12:11:18 | 日記
「わたし、小悪魔だからー」

と、そのお客様は言うのである。



四十代前半、

きれいにお化粧しているけれど。



コアクマ、って何だっけ?

そしてそれが 小悪魔 だと変換された瞬間、

私の思考はパンクしそうになった。



自分のことを小悪魔、と言うものだろうか

誰かのことを称して 小悪魔 というべきじゃないんだろうか

小悪魔って呼べる年齢制限があるんじゃないだろうか

そもそも小悪魔ってなんだろうか

ミステリアスだとか、移り気だとか、天然だとか?




水面下はそんな思考が渦を巻き、

表面では「ははぁー」と愛想笑い。

私は自分を、いい人の部類じゃないかと常々思っているけれど、

こんなふうに意地悪な自分を見せつけられると

そうでもなかったと思わざるをえない。





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かぶとむしの毒

2016-01-29 21:22:57 | スキンタグの話
スキンタグどころじゃない。

再びの再び、あのモラスカムが発生したのだ。

首にできたのは、あまり目立たないが、額にひとつあるのが

どんどん大きくなっているように思う。


めんどくさいなーと思いつつ、延ばし延ばし。

ようやく予約をとって、またあの皮膚科に行った。

額にあるのは、前回、あまり醜くなるといやだからと思って

早めに薬を拭き取ったせいで、結局治らなかったのだけれど、

今回はもう腹をくくって、強い薬をつけてもらうことにする。


「どうして私だけこんなものができるんです?」

Drに言っても仕方がないが、やり場のない質問をぶつけてみる。

これは子供から感染することがわかっているが、子供がいない私は、職場しか考えられない。

しかし職場で働くほかの仲間は誰にも感染していないのだ。


「やっぱりねえ、免疫力の問題じゃないかと思うんだよねえ。

風邪を引きやすくなったとか、そういうことない?」


「いーえ」


「サプリメントで亜鉛とビタミンAを摂ってみて。免疫にいいよ」



今回は18箇所にクズリを塗る。

「その薬は何なんですか」

興味がわいたので聞いてみた。

Drケビン、待ってましたというように、ぺらぺらと早口で説明してくれる。

以下、私の解釈。


かぶとむしの毒から抽出した成分で、非常に強いけれど人体には安全なもの。

体全体に塗ったら死ぬけど。




かぶとむしって毒あった?

毒で毒を制すって言葉あるけど、それ?

いや、なんかぜんぜん違うような気がしてきた。



その晩、塗ったところが盛大に水脹れになった。

こすると痛いので、バンドエイドを貼るのだけれど、バンドエイドの糊もまた

皮膚を痒くするので、長くは貼っていられない。

仕事には、スカーフをしていくことにした。

制服が黒いので、どんなスカーフでも合うのだが、暑がりの私には暑苦しい。

額のでかいやつは、仕方がないのでそのまま放置。

ものもらい、といい、これといい、醜いのにももう慣れた。



1週間たって、痛みもかゆみもなくなったが、しっかりと赤黒いので

まだスカーフは必要。



気がついてみれば、モラスカム発生以降、スキンタグがどこかに消えた。

モラスカムとスキンタグは同時に発生できない仕組みなのか。

どう見てもスキンタグだけど、モラスカムと同じ薬を塗ったときもあったから、

それで絶滅したのか。



スキンタグにもかぶとむしが効く、ってことだな。





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長者

2016-01-27 15:38:07 | 日記
夫の友人に、食事に招かれた。

彼女は、夫が中学生の頃からの親友だ。

最近、ホノルルの街中に越してきて、その住まいを見るのは初めてである。


行ってみると、海の近くにそびえたつ高層の高級コンドミニアム。

建物はオフィスと住宅とシェアしているが、住宅のロビーも廊下も大理石で光っていて、

まるで高級ホテルのようだ。





2ベッドルームに広いラナイ(テラス)がある。





ラナイからの眺望。






築22年とは思えない間取りや設備のモダンさ。




彼女が用意してくれたタイ料理をいただく。




プールもある。

プールの縁がないというか、露天風呂みたいに縁ぎりぎりまで水が張られていて、

泳ぐたびにさらさらと水が落ちる。

まるで、向こうに見える海と同じ水の中にいるような気分になる。


住民が誰でも使えるフィットネスや、バーベキューのテラス、会議室も充実している。




目の前がアロハタワー。



たぶん、ここは1臆を軽く超えるお値段だと思う。

購入したあとも、月々に払うメンテナンス費はあって、プールなどがあると

10万円以上だと聞いたことがある。


彼女はシングルマザーで、小学生の子供がいる。

なぜこんなところに住めるのかというと、母親が長者だからだ。

彼女の母親の実家は億万長者で、よって母親は生涯働いたことがない。

20年前に離婚したあとも、悠々自適に人生を楽しんでいる。

その母親が、「投資にもなるからひとつ買っておこうかしら」といって買ったのがここ。

森茉莉の本だったか、本当のお金持ちは、大きなダイヤの指輪をなくしても騒がない、という

くだりがあったけれど、彼女の母親は、まさにそういうタイプ。



でも、彼女は最初からこんなものを与えられたわけではなかった。

最初は、母親の家に同居していた。

高級住宅地にあって、じゅうぶん広いその家は、3人で住んでも広すぎるほどなのだが

孫がいることで生活のペースを乱されるのが嫌な母親と、

フリーランスの仕事をしていて、なかなか収入が生活に追いつかない焦りと

母親に甘えている罪悪感でイライラしがちな娘と、

言いたい事が言えてしまう親子だからなのか、衝突することはなはだしく、

とうとう母親が娘を追い出した。


彼女は母親の家から1キロほどのところに一軒家を借りて住み始めた。

ボーイフレンドも一緒で、二人なら家賃を払ってやっていけるはずだったが、

この男が働かない。

結局、なんとか一人で1年やってみたがどうしてもダメで、母親の家に戻り、

その1年後、ここを買った。



彼女はとても幸せそうだった。

長者の母も、ちょくちょく遊びに来るという。

長者の娘なんだから、働かなくても生きてゆけるのに、ちゃんと働いている彼女は偉い。

娘も孫も、きっちり突き放す長者は偉い。

と思っていたけれど、やっぱり長者は長者なんだなあ。






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親子丼

2016-01-27 05:33:12 | 食べ物とか
親子丼なんだけど、以前に記事にしたような記憶がないでもない。

読んだよ、もう、という人はスルーしてくれていい。



私が知っている親子丼と、世間一般でいう親子丼が、

実はまったく別物だったと気づいたのは、高校を卒業して東京に出たときだった。

どんなことがあって気づいたのかは忘れたが、

親子丼が、鶏肉を卵で閉じたものをご飯に乗せたものだと言われても、

「はあ??」としか言いようがなかった。

それはまるで、今まで日本人だと信じて生きてきたのに、あるとき突然、

実はジャマイカ人だったんですよと言われたようなものだ。

今更そんな重要なことをサラリといわれても、ジャマイカがどこにあるか特定もできないし、

長年培ってきた、日本人としてのアイデンティティをどうしてくれるのだ。


ジャマイカはとにかく、

私が知っている親子丼は、まずご飯が白くない。

お醤油と少しのお酒で、ご飯を炊く。

具にする鶏肉の一部をご飯に混ぜて炊くと、風味が増す。


炊けたおしょうゆご飯をどんぶりに盛る。

ご飯の上に、パリッと焼いた焼き海苔を手でもみながら散らす。

あらかじめ煮てあった椎茸と鶏肉とタケノコの煮物を、表面の3分の一ぐらいに乗せる。

このとき、汁気はないほうがいいので、しっかり汁気が飛ぶまで煮るのがコツ。

その隣に、いり卵を乗せる。

残った3分の1の場所に、茹でて細く刻んだきぬさやを乗せる。


他のどんぶりものと違って汁気がないから、散らし寿司にも似ている。

しかもこの親子丼、冷めてもじゅうぶんに美味しいので、

そんなところもまずます散らし寿司に似ている。


冷めても美味しいところから、母はよく、夕飯を作り置きしなければならないときに

親子丼を作った。



親子丼の真実を知ってから、私は外で親子丼を頼まなくなった。

いや、実家のある街でも、外で食べたことはなかったから、

ますますその決意を固めた、というべきか。


ただ、1度だけ、ハワイに来てすぐの頃に、魔がさして

親子丼を頼んだことがある。

出てきたのは、白いご飯の上に、玉ねぎと豚肉と鶏肉と蒲鉾を煮たものが

やるせない感じに乗っていて、

汁はご飯の8割がたを侵食しており、しかも別に醤油がついてきた。

この醤油はどうしたらいいのだろう?

鶏と豚で、いったいどこが親子なんだろう?という、親子丼という名前の意味を

まったく無視した、世にも変わった親子丼であった。

絶対にその店は日本人経営ではないと思う。




私が知る親子丼を、たまにむしょうに食べたくなる。

作るとなると、ちょっと手間がかかるのだけれど、

このまえ帰国したとき、これを作ってみた。

初めて食べた夫は、大変これが気に入ったらしい。


ああ、この味、この味。

これが親子丼だよなあ。

5年ぶりに食べた親子丼は、3日続いても食べられる気がした。







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どんぶり

2016-01-24 16:16:52 | 食べ物とか
どんぶりものは、ハワイでも普通に食べられている。

日本のように、家族の食卓に出てくることはないかもしれないが、

「DONBURI」の知名度はかなりのものだ。


庶民的な日本食レストランのメニューは、だいたい「コンボ」メニューと

定食メニュー、そば・うどん、単品、どんぶりもの、鍋物、と分かれている。

「コンボ」とは、20種類ぐらいのおかずの中から、2品か3品選ぶと、

四角いお弁当型の入れ物に、ごはんとサラダ、漬物などと一緒に盛られてくるもので、

違う種類のおかずがいくつか食べられるので、「コンボ」は人気がある。



今日はがっつり食べたいという時には、どんぶりものが気になる。

「コンボ」もボリュームの点では負けていないが、どんぶりならではの楽しみがある。


おかずと、ごはんを、どのような割合で食べていくかという算段をするのも楽しいし、

片側からざっくりと深く、器の底がみえつつ食べ進めていくか、

表面を平行に崩しながらいき、おかずの汁がしみたご飯と、白いご飯の部分を

交互に味わいつつ、かつ、おかずの一部を最後に残しておき、

白いご飯とともに有終の美を飾るのがいいか、迷うのも楽しい。


難しいのは、漬物をどの段階で食べるか、である。

大鉢に漬物が盛られているなら安心していられるけれど、

だいたい、箸で2回もつまんだらなくなってしまうぐらいしかない。

この貴重な漬物を、いかに有効に食べるかは、ほんとうに難しい。

前半は、漬物を目の端で見ながら手をつけず、後半になって、

濃い味が続いたあたりに一口、白いご飯が続いたときに一口食べてみたりするが、

いったい正解はどれなのか、いまだにわからないままだ。



今日はどんぶりにしようと決める。

次は、どのどんぶりにするか、だ。


天丼、カツ丼、親子丼ぐらいしかないが(ウナギ丼はさすがに高すぎるのか、滅多に見ない)

この3種類のどんぶりは、どれも個性的で、どれを食べるかで全く違う種類の満足を得るので

気をつけて選ぶ必要がある。


私の場合、親子丼を選ぶことはまずないから、

天丼かカツ丼か、になるわけだけれど、どちらも捨てがたい。

天丼の、さくさく衣に甘いタレがからんだ味も、カツ丼のずっしりとした重みと

汁を吸った玉ねぎや卵の味も大好きだ。



ああもう、どちらも同じぐらい好きで、どちらかになんて決められない・・・


二人の人を好きになった乙女のような気持ちになり、

しかし、僅差で 天丼 になったりする。

その差は、『家で作れないから』。

さくさくのてんぷらを作ること自体、私には難易度が高いし、あのタレもうまくできるか

わからない。

カツ丼なら、似たようなものは作れると思う。


といっても、作りゃしないんだけど。


「結局、庶民的な俺よりも、セレブなあいつを選んだのかよ」


というカツ丼のつぶやきを聞きつつ、

天丼が運ばれてくるのをわくわくして待つ。



日本で食べる天丼を想像したら、がっかりする。

どんぶりの蓋からはみでそうな海老とか。

海老は、あることはあるけれど、丼ぶりに収まるぐらいのやつ。

あとはいろんなものがてんぷらになっている。

にんじんとか、ズッキーニとか、茄子。

高級なレストランに行けばまた違うのだろうが、

これがハワイの天丼だと思えば、べつにこれはこれで美味しく食べられる。



私が親子丼を頼まない理由は、また今度。






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