太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

山々

2017-01-28 07:28:33 | ハワイの自然
ハワイに初めて来たのは父の会社の社員旅行で、25年以上も昔のことである。

添乗員の言うままにバスに乗り、ホテルに送ってもらい、観光をして、

今自分がどこで何をしているのか、よくわからないままボーっとしていた。

そのあと、今の夫と結婚するまで、私の中で「ハワイ」という文字も存在も皆無だった。

それほどハワイ旅行は私の印象に残らなかったのだ。



ハワイに住むようになり、私はすぐにハワイが好きになった。

ハワイは海もすばらしいが、山々もすばらしい。

初めて見たコオラウ山脈に、私は圧倒された。

ハワイ旅行の時にも見ているはずだが、どうして私は覚えていなかったのだろう。








荒い櫛で削り取ったような山肌。

光の加減で、表情が変わる。













雨上がりには、この、ひだひだの間に無数の滝が現れる。



日本で、毎日富士山を見ていても飽きなかったように、

毎日私はこのコオラウの山を見て暮らしているが、飽きることはない。

海が一望できる家も捨てがたいが、草や木々の匂いがたちこめるこの山の麓に住むのも悪くない。







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錦松梅 ~おまけ

2017-01-23 18:51:10 | 食べ物とか
昨日の記事の錦松梅だけど。(その記事はコチラ


袋を見たら、作っているのは東京で、それも 株式会社 錦松梅 という会社だった。

鰹節と松の実、きくらげ、椎茸などが入っている。

「江戸前の佃煮ふりかけ」なのだそうだ。

この袋は開封すると密閉できないので、中身をタッパーに移したのだが、

私は袋を丁寧に切り開いて、ゴムへらでもって内側にこびりついたかすかな錦松梅も残さずすくいとった。

袋の内側にこびりついたものだけで、1食分あった。



せこい。

非常にせこい。

物悲しいほど、せこい。




せこいけど、

まわりの日本人を見ても、みんな似たようなものだ。

それに貴重な食べものの賞味期限なんてものは、あってなきがごとし。

1週間過ぎても、1週間前に食べられたんだから食べられないはずはない、と言い、

半月過ぎていても、いや日本は賞味期限に厳しいから、と言う。


私がまだ日本に住んでいて、クリスマスにハワイに来たときに、家でパーティをやった。

私は日本から虎屋の羊羹を持ってきていた。

羊羹は、それも虎屋のずっしりとした甘い羊羹は好きずきがある。

でも日本人の知人も数人呼んでいたので、誰かは食べるかもしれないと思っていたら、

ものの数分でなくなってしまった。

それもその場で食べたのではなく、ホイルやラップに包んで持って帰るのだ。

「これは大事に冷蔵庫にいれて少しずつ食べるのよ」


今は、そのときの彼らの気持ちが痛いほどわかる。

私もどこかで虎屋の羊羹があったら同じことをする。

羊羹は好物というのではないのに、必ず、やる。



今日のお弁当に入れた錦松梅は、ほんとうに美味であった。







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錦松梅があるしあわせ

2017-01-22 19:28:09 | 食べ物とか
日本に行く友人に、お土産は何がいいか聞かれたので、迷わず

「錦松梅!」

と言った。

錦松梅を知らない人もいるだろうか。

松の実が入った、昔ながらの佃煮だ。

錦松梅が好物というわけではなくて、何年も忘れていたぐらいなのだが、

ちょっと前に行った日本食レストランで、お皿の端っこに錦松梅が乗っていた。

食べると懐かしい味が口いっぱいに広がった。

もっと食べたいところだけれど、味わうにはあまりに少なすぎた。

それは一口なんてもんじゃなく、歯の間にはさまったらなくなってしまうぐらいの量で

ああ、おもいきり錦松梅をごはんにかけて食べたいものだ、と熱望していたところだった。



どこで買えるのかと友人が聞き、私は

「デパ地下・・・?」

と答えた。

「そんなぁ・・・それって静岡のデパートやろ?」

そうだけど。

メーカーの名前も知らなくて、ただデパートの地下の進物などのコーナーにあることしか知らない。

しかも友人は関西だ。



しかし友人はちゃんと買ってきてくれた。





ありがたいありがたい。

聞けば友人も関西でこれを食べたことがあるそうで、ただ名前を知らなかっただけらしい。

「半信半疑やったけど、やっぱりデパ地下にあったワ」

きっと全国のデパートの地下で錦松梅は買えるのかもしれない。

これは袋入りだけど、進物用にしゃれた茶筒のようなものに入ったものもあったはず。



明日からのお弁当が豪華になる。

この美味しさは、夫にはわからないと思うので、一人で食べる。

錦松梅があるだけでこんなに幸せな気分になれるなんて、

外国暮らしも捨てたものではないのである。








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わたしの知らない世界

2017-01-18 19:12:36 | 日記
今読んでいる本の舞台は、タワマンだ。

知ったように書いているが、それがタワーマンションのことだと、本を読むまで知らなかった。

そのタワマンは、オーシャンビューの棟と、海が見えない棟があって、

その二棟は同じところにありながら、はっきりとした 格差 がある。

自然、その格差はそこに住まう人々にもあり、

どこから情報が漏れるのか、どの部屋はいくらだとか、誰が所有していて

誰が賃貸なのか、といったことをみんなが知っている。


オーシャンビューの上階の部屋を所有している人が1番上のクラス。

小説の主人公の主婦は、海が見えない棟の賃貸組なので、かなり格下になる。


同じぐらいの子供を持つ主婦のグループがあって、

そのボス的な存在の主婦はハイクラスの部屋に住み、夫はマスコミ関係で

主婦自身も完璧なオシャレに身を包むという、ボスの条件が揃っている。

ボスの一斉メールで(しかもデコメール)、天気が悪い日はマンションのラウンジで、

晴れていたら砂場で、というふうにお誘いがかかり、みんなが集まってくる。



いわゆる ママ友 たち。

表面は仲良しで、でも心の裏側ではいろんな思いが潜んでいる。

ハイクラスのママ達は、格下組を誘わないで出かけたり、

格下の主人公は、嫉妬や気疲れや僻みでへとへとになりながらも、その関係を切ることができない。

昔、話題になった「勝ち組・負け組」という言葉が、ここでは現実感をもって存在しているようだ。

物語は、幼稚園を決めるころから様子が変わってくるのだが、

私は読みながら、怖くてドキドキしてくるのだ。



ママ友同士のつきあいが面倒だとか、聞いたことはある。

しかしそれは身近ではなく、単なるどこかで読んだ話だったりする。

身近の、たとえば姉妹が(妹は3人子供がいるが)ママ友で悩んでいるのをみたことがないし、

ママ友が親友になった友人だって知っている。

マスコミが「公園デビュー」とかいう、妙ちくりんな言葉を作って、勝手に煽っているだけじゃないか・・




お互いを子供の名前にママを付けて呼び合う世界が(めぐママとか、かなママとか、ゆうちゃんママとか)

実在するんだろうか。

その仲間から嫌われたら絶望的な気分になるような、そんなことは絶対におかしいと思うけど、

でもそういうところに追い詰められてしまうような世界が、あるんだろうか。



私が住んだことがあるのは3階建程度の集合住宅しかないが、

何件かの主婦同士が仲良くなって、互いの家を行き来したりランチに出かけたりしていた。

私はずっとフルタイムで仕事をしていたから、幸いその仲間に入らなくて済んだけれど、

あるとき、Aさんが待ち構えたように帰宅した私を捕まえて、憤懣やるかたなしというふうに言った。

「ねえねえ、聞いてよ。BさんとCさんが二人でランチに行ったんだって」

それがどうした?と私は思ったが、Aさんは自分が誘われなかったことに腹を立てているらしかった。

「どうして私を仲間はずれにするんだろう。頭に来るわ」

それを私に言ってどうなるというのだ。BさんとCさんに聞いてみればいいじゃないか。

そのとき私は何と言ったのだったか。

「たまたま二人で話が盛り上がって決まったんじゃないの」

とかなんとか言ったかもしれない。

Aさんは私が一緒になって怒ってくれないので、肩透かしをくらったようではあった。



ママ友でなくたって、タワマンじゃなくたって、東京じゃなくなってこんなことはある。

だから、『こんな世界があるの??』と驚いてはみるけれども、

あってもおかしくないだろうな、とも思うのである。



格下に位置づけされた(と思っている)主人公が、ママ友の人間関係についてゆくために

あるいは馬鹿にされないように、見栄をはり、作り笑いをし、そんな自分に辟易しながら、

孤独のあまり娘の手を握って涙する。

そんなのさっさと抜けて自由になったらいいのに、と私などは思うが、

それができない主人公の気持ちも察することはできる。

子供がいて、タワマンに住んだら、私だってそうならないとは限らない。




しみじみ、子供がいなくてよかったかもしれない。

協調性があるようなないような私のような人間は、じょうずに泳いでいける気がしない。



この物語は、悪人は出てこないし、これといった事件も起こらないけれど

私にとってはホラーに近い怖い物語である。






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6年目

2017-01-17 18:23:34 | ハワイの自然
職場に見えた日本の人達が、

「なんだかすごいところにお店があるねぇー」

「ほんとにすごいねー」

と言いながら、店の中から外の写真を撮っていた。

この建物は、もともと馬の厩舎だったもの。

それに手を加えて店にしたから、店の一部は広いテラスになっていて、壁がない。

だからまるで外にいるような感じがする。





店の中から、こんな景色が延々と広がっている。




夕方5時。

仕事が終わって、タイムカードを打つ前にちょっと一休み。



山側に目をやれば、コオラウ山脈。



ホノルルに通勤していた頃は、毎日都会を見ていたけれど

今は家にいても職場にいても、その通勤路もみんなこんな風景で、

すっかり田舎に慣れてしまった。

海を眺めながらの通勤は、飽きることがない。

山も、空も、木々も海も、毎日違っていて、ハッと息を呑むほど美しいと思うことがある。




6年が過ぎようとしている。

いろいろあるけど、ハワイに来てよかったな、と思う。






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