健常者には、わかりづらいですが、階段の手摺は連続性が無ければ危険と教わりました。住宅も同じです。
手摺を使う人は、手摺に常時手をかけて歩くらしいからです。
この1枚目の写真は、手摺が付いている建物の壁が構造上動く(建物の振動とか?)為に、下地と縁を切ったと思われます。
それと、金属手摺が気候(熱)によって伸縮するのでクリアランスを確保する為と両方。(電車の線路もレールにつなぎ目がありますよね。)実際の膨張による隙間より指を挟んでもケガをしないように、大きく隙間をあけます。
2枚目の写真は実は、この階段を昇ったところにある水平の廊下の手摺です。
ここの手摺のジョイントは、手摺の丸パイプの中に丸パイプが入っていてその中で熱膨張分を吸収するものと思われます。
1枚目の写真も2枚目の写真の手摺も、現場で溶接をして手摺を一体にできるのですが、出来ない理由がそれぞれに違うと思いました。
ついでに手摺の直径は32mm。28mm説もありますが、実感的に細い気がします。
さらに、リュウマチ等で手摺を握れない人用には、手摺が丸で無く かまぼこ みたいな手摺がいいとされてます。
手を載せて利用出来るようにとの事です。
* 熱膨張係数とは1m当たり1℃温度上昇するとαμm伸びる係数を言います。例えば、鉄の熱膨張係数αは11.7です。これは1℃温度が上昇すると1m当たり
11.7μm(=0.0117mm)伸びる(寸法変化する)と言うことです。