Te PapaというNZの売り物の博物館に行ってきた。
とても評判のよいTe Papa。だから、特段の文句があるわけではない。たとえば、町中なのにほんの小さな自然が再現されていて、その中を歩くことができたり、また、各所にインタラクティブな施設が作られている。また、学習コーナーも四箇所もある。
マオリの展示が大きな面積をしめていながらもしっかりとニュージーランドの植民のプロセスが書かれている。ワイタンギ条約の政治的落とし穴についてのクレームやマオリの主張も大きな面積がとられているのだが、ほとんどだれも見ていないことに気がつく。場所としては中心的な場所だけれど、アクセスするのにちょっと面倒なところにおかれている(階段を上がる)。
その下のワイタンギ条約の英文とマオリ文の相違の部分は、ガイドも説明しているようで、ここで済ませているようだ。しかし、さらに詳しいマオリの権利獲得運動のプロセスについてはちょっとわかりにくい場所だ。
最近の博物館の常だけれど、動線がわかりにくい。また、説明が読みにくい。照明が文字を読みにくくしている。
実は、19年前、はじめて訪れたニュージーランドで、ハミルトン(ワイカト)の博物館のマオリ展示がたいそう立派であったことが強い印象として残っている。そして、ウェリントンの旧国立ニュージーランド博物館では、ちょうど初のマオリ展がヨーロッパを巡回し、その凱旋展覧会に出くわしたので、それも合わせてとても印象深く思いだす。
Te Papa での不満は、マオリ芸術の展示と言う点で不満が残ったということだろう。Te Papa はポリティカルコレクトに焦点を当てているわけで、それはそれでいいのだけれど、マオリ芸術の展示という焦点にもっとハイライトが当てられていてもよいかと思う。
昨夜、夜中にウェリントンに到着。間違ったところでタクシーを降ろされると言うアクシデントもあって、時差2時間もあって、現地時間の3時半ごろまで起きていたので、今朝は、遅くまで寝ていた(と思ったけれど、これも、2時間の時差にだまされた)。実は、ちっとも遅くない。オーストラリア時間だと8時過ぎに動きはじめたのだけれど。
日中、ウェリントンの町を歩き回る。ブリスベーンの初日にカメラが故障して、カメラなし。その点、気楽に見てまわる。カメラを構えず、記憶に入れるという感じ。
今夜の夕食はとりあえず、昼間に当たりをつけておいた「Uncle Chang's Restaurant(口得福)」(Courtenay Place)という四川あり北京あり湖南ありという中華店。結果としては、悪くなかった。名は態をあらわすと言ったところか。ブリスベーンの「金満」は最悪だったことを思い出した。
湖南羊(ラム肉を赤唐辛子、タマネギ、ショウガ、ニンニクで炒め、甘めの中華醤油のソースでからめて、香菜を散らしたもの)
中華菜(チンゲンサイをショウガ、ニンニクとともに炒め、塩味のあんかけにしたもの)
いずれも悪くなかった。ブリスベーン最後の、最悪の中華のかたきをとった感じ。ニュージーランドもチャイニーズの移民の歴史は長い。
午前中、ブリスベーンのパーク・ロードというカフェが並ぶというあたりを探検しようと電車に乗って行った。クィーンズランドの軌道は狭軌でシドニー付近のそれ(広軌?あるいは、標準軌)とは違う。車両もひとまわり小さい。
川のほとりのレストランで一休みしたところで、ブリスベーンの友人から電話が入り、家に来いという。彼の家は前日お邪魔したのだが、そのロケーションにはちょっと打たれた。川岸にあって、庭先が土手である。まわりは、高級そうなアパートメントになりつつある。彼の家は古びた一軒屋。
電車とフェリーを乗り継いで彼の家に到着、彼と二人で自転車に乗ってフィッシュアンドチップスと白ワインを買いに行く。庭に置かれたテーブルにひろげ、早い午後の陽だまりを楽しんだ。訪れていた旧知のアボリジニアーティストのクリスからとてもいい話を聞くことができた。
宿に帰ってタクシーを拾って、空港へ。
ブリスベーンからウェリントンまでの3時間の飛行のなかでの機中食。まだましか。
ダーウィンに行くよりも飛行時間は短い。大陸の大きさを改めて思い知る。小さな空港だし、機体も小さいのだが、荷物もなかなかでなくて、到着して空港を出るまでが手間取る。さらに、タクシーがぜんぜん違う場所につれて行ってくれたので、夜中の1時半ごろバゲージを抱えて町をさまよう羽目に。別のタクシーをようよう捕まえて、ホテルに到着。
しかし、ダイアルアップのための電話線のコネクタ形状が違う。しかも、うまくつながってくれない。
記録は20日だが、毎日の記録として時計を戻して投稿しておく。
晩飯は、とりあえず、探すのが面倒になったと言うこともあって、まあ、中華かと言うことにしたのだが、これが、ひどかった。名前からして、ちょっとどうかと思ったが、まあ、いいかと、思って入った。「金満楼」(China City Seafood Restaurant、Queens St Mall)という。
鶉のディープフライ(これは、カリカリとして香ばしくて、それなりによかった)
麻婆豆腐(絶望的。もちろん、花椒などと言うのは期待すべくもなく、ただ甘い)
イカとスノウピー、セロリの炒めもの(うん、これもひどかった)
で、せめてこれで何とかと思って、フレッシュチリの醤油付けをもらってカバーしようと思ったが、無理でした。お粗末。
「Cafe Mondial」(Albert St, City, Brisbane)
今日は、ホテルの下のカフェで夕食。「Sizzling Seafood」と言うのを食べた。なにがsizzling するかと思ったら、ようは焼けた鉄板の上にシーフードと野菜が乗っていて、「ジュージュー」いうと言うところ。ほかに、サラダやクレープ?とサワークリーム、サルサなどがつく。お得と言えばお得だけれど・・・。
ハーリング(Hurling)というスポーツ知っています?
今日、夕方、仕事が終わって、滞在先のホテル近くのアイリッシュバーではじめて見るスポーツにちょっと感激。このバーには、昨日も行って、昨日は、フェデラーとタイのパラドーン・スリチャパンParadorn Srichaphanの対戦を見て、フェデラーはともかくも、スリチャパンのプレーを楽しんだ。
今日は、昨日のようにギネスを飲みながら見たとき、ホッケーと最初は思った。しかし、道具の形状が違う、しかも、その道具の上にドリブルのようにボールを運んだり、手でボールをキャッチするのだ。ゴールは、サッカーゴールの大きさだけれど、両サイドのポールがラグビーのように空高く伸びていて、そこも、ゴール(得点が違う)。とんでもなくラフで、なにしろ、棒を持って振り回すし、その時、野球のコーチが練習の時やるみたいにボールをひょいと投げて打つ(なんと言うのか解からない)、これで、ゴールを狙うのだ。ゲームが止まるのはアウトオブバーンズの時だけ。とんでもないスポーツだ。
それに、オージーフットボールみたいに、白衣を着たおじさんがゴール脇にいて、ゴールかどうかを判定する。また主審も絶大な権威で、イエローカード、レッドカードを出す。このスポーツはオーストラリアでも、プレーされるようで、アイルランドとオーストラリアのマッチプレーをやるらしい、とバーテンダーのお兄さん。
http://en.wikipedia.org/wiki/Irish_Hurling
さらに、これと同じグランドを使っているとおもえる、サッカーともラグビーともつかないようなスポーツもあって、これは、ゲーリック・フットボールと言うらしい。手でキャッチして、ドリブルも手を使う、でもシュートは足だけ。ボールも丸いぞ。ゴールは、サッカーのようなネットが張ってあるところとラグビーのように空高く蹴り上げるのと二種類。
いやあ、なんと言うか。とんでもなスポーツがあるものだ。面白い。でも、やわな日本人には太刀打ちできないだろうと思う。
Wikipedia: http://en.wikipedia.org/wiki/Gaelic_football
2006-08-17 17:01:00 |
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シドニー空港のカンタス航空の国内線でブリスベーンに行くためにチェックインカウンターに行ったら、手荷物も目方を量れと言う。すると、11キロあった。これは、コンピュータとかカメラとかそのほか、書類を入れていたからこの目方になっていたわけだ。ところが、この受付のオバサンは、機内持ち込みは7キロまでだと言う。超過する分は預けろと言う。
今回も国内線カウンターを何回か通過したが、はじめて引っかかった。確かにチケットには書いてあるようだ。しかし、周りを見ると超過していそうなかばんを持っている連中が多い。私のように、超過してペナルティのようにビニールバッグ(分けて入れる袋をくれる)を持っている客はひとりも見ない。
たぶん、想像するに彼女が厳しく対応する、今日の当番なんだろう。くわえて、おそらくは、何がしかのアジア人蔑視だろう。オバサンだって、すべてにそのような態度に出ているか、怪しい。
しかし、何のために?理屈が解からない。目方が問題なら、体重を量るべきだ。そもそも男も女もオーストラリア人はどう考えてもオーバーウェイトである。やつらの腕や足を切ってでも、荷物として預けて機内持込するなとでも言うのか?
そういえば、ずいぶん昔にもこの手のものに引っかかったのを思い出した。とにかく、頑固にノーと言うのだ。ほかのだれもがそんな厳しいことを言っているのか、ほかの空港ではずっと通っているんだぞ、と言っても、断固、ノーなのだ。根負けして、わかったわかった、じゃあそうしようとなる。
しかし、理屈が解からない。ただ、不愉快なだけ。
2006-08-16 20:34:11 |
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シドニーで午前中にミーティングをこなして、午後の便でブリスベーンに来ている。
宿は、最近三年続けての「Royal Albert Apartments」(CNR. Albert & Elizabeth St., City, Brisbane)。ここが気に入っているのは、クラシックな建物で、天井が高く、部屋が大きいこと。それに、繁華街の真ん中。しかし、静か。おまけにブロードバンドの無線ホットスポットがある(有料)。
今日はブリスベーンは「Show Day」というブリスベーンだけの休日らしい。空港からのタクシーで途中の「Breakfast Warf」の近くで、夕方からドレスアップして酔っ払っている連中がいたのでタクシーの運転手に聞いたら、休日とのこと。シティの中も、そう言う客でごった返す感じ。騒いでいるのは白人。
今夜は、夕方に宿近くのアイリッシュ・バーでギネスを飲んだ後、宿でメールをチェック。そのあと、クィーズモールにいって、レストランを探した。見つからずにあきらめかけたところに見つけたのが、「Yu Shan Fang(御膳房)」という店。階段を上がるとがらんとしてだれもいない。ちょっと不安になったが、金のかかったインテリアだったので、とりあえず腰を落ち着けることに。
乾豆腐とコリアンダーのあえもの、チンゲンサイの炒め物(ニンニクの薄切りが程よい厚さで、歯ごたえが残って、栗を思わせる)、東皮肉(朱泥の豚の頭の形をしたふたものにブロッコリーとともに一切れ入っていて、なかなかよし。あめ色の皮もなかなか)
というわけで、悪くなかった。
当地でお世話になっている同僚二人をご接待。土曜と同じようなメニューになるが、今夜は、旧知のレオンがいなかったので、メニューが展開しなかった。
クラゲとピータンの前菜。鴨の手羽の紹興酒煮。青菜の炒めもの。シルバーパーチ酒蒸し。
シドニーのサーキュラーキー駅前にある「カスタムハウス」の5階にある「Café Sydney」にて、ロースト・ラム・ランプとヴェジタブル。このレストランは、ハーバーブリッジやオペラハウスなどの景色もよし、味もよし。お勧めだろう。
午後、シドニーのウールームールー付近の訪問先でのミーティングのあと、夕方、ミルソンズ・ポイントをめぐり、植物園の海辺をとおって、サーキュラーキーに向かって散歩。ガバメントハウスのふもとの一角に映画館があり、前夜、オーストラリアの友人が薦めていた「Ten Canoes」という映画をやっていることに気がついて、絶好のタイミングの上映時間だったのでDendy Cinemaにはいる。
この映画は、デービッド・ガルプリルというアボリジニの名優のナレーションによる自然の中のアボリジニの物語を描こうとするもので、タイトルにもなるユーカリの木皮を利用して作られたカヌーは1950年代の人類学者トムソンの資料を踏まえて再現され、登場人物は当時の姿のように全裸で出演する。
出演は、アラフラ・スワンプ西辺のラマンギニングの人たちのようで、素直な演技がなかなかなものである。また、ユーカリの森やスワンプのランドスケープが見事である。物語にはアボリジニの死生観や部族間の争い、一夫多妻制のことが描かれていて、彼らの世界観を知ることとの手がかりの一つとなるだろう。カンヌ映画際に出品されたとのことである。
晩飯はシドニーの友人とNewtownのキング・ストリートの「Splash」というシーフードメインのイタリアン?にいった。アントレに、グリルド・オクトパス、フライド・カラマリ、(あれ、もう一品思い出せない)、シーフード・ケバブ、チキンのマッシュルームクリームソース煮、ペンネ。たらふく食った。
今日夜、シドニーに下りてきて、久しぶりにダイアルアップにチャレンジ。するとうまく言った。
ニフティからの返事のメールによると、パソコンの設定の通信速度を遅めに設定するようにと言う。そのようにしてためしてみている。実際のところ、ダーウィンでのトラブルには解決にならなかったので、別の理由がありそうだが、ともあれ、復活の報告と言うことで。
それにしても、海外に来た時のダイアルアップは何とかならないのか。逆に外国人が日本に来たときはどうしているのだろう。この手の通信インフラは、根本的に方法を考えてもよさそうだ。
もっとも、オーストラリアの通信環境は、結構お粗末で、日本のNTTにあたるTelstraが「がんばって」いるので、なかなか、うまく行かない。もっとも、通信員ふたの整備には日本よりももっと、厳しい状況にあったTelstraにとっては、これまで投資してきたインフラを手放したくないのだけれど、もともと、税金を使って整備してきたのだから、開放してもいいと思う。どこにも損はないはず。しかし、政治があるらしい。
2006-08-13 01:10:05 |
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今日の午後、ダーウィンからシドニーにおりてきた。チャイナタウンの古くから通っている中華に行った
十年来旧知のレオンに再会。彼のアドバイスで、昨年シルバーパーチを選び、今夜も。そして、正解。遅い便で到着したので、21時になっていたけれど。
クラゲとピータンの前菜。シルバーパーチ酒蒸し。
今夜は、ダーウィンにおける一年一回の芸術祭の表彰式。久しぶりの大勢の友人たちと挨拶し、そのうちの一人と遅い夕食に。
以前もきたことのあるイタリアン。Pizza MarinaraとPizza Napolitana、イタリアンサラダ。ここは、BYOだったので、車で移動していたからちょうどよかったが、ビールなしのさびしい夕食。しかし、ビジネスライクなたっぷり情報交換できた夕食だった。