『古道具中野商店』
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川上弘美、2008、『古道具中野商店』、新潮社 (新潮文庫 か 35-7)
本書は、「東京の西の学生の多い近郊」にある古道具屋の中野商店でバイト「わたし(ヒトミ)」の一人称でかかれる小説で、それぞれ単独でも、面白く読める中編12編がまとめられている。登場人物の「中野さん(ハルオ)」という店主やバイト仲間の「タケオ」、中野さんの姉の「マサヨ」、中野さんの愛人の「サキ子」とのやり取りが、絶妙である。また、「タケオ」との恋愛(なんだろうか、あるいは、恋愛までの過程というべきか)が描かれる。二十代半ば過ぎの主人公の三十代初めぐらいまでの成長の過程とも見える。
面白いのは、「タケオ」との恋愛過程であるか。私は、どちらかというと「マサヨ」さんの視点で、この過程を見てしまったのだが、読者の年代で、この恋愛過程についての理解は異なるのだろうか。
この本は、成田空港での待ち合わせ時間に手に取ったもの。
本書は、「東京の西の学生の多い近郊」にある古道具屋の中野商店でバイト「わたし(ヒトミ)」の一人称でかかれる小説で、それぞれ単独でも、面白く読める中編12編がまとめられている。登場人物の「中野さん(ハルオ)」という店主やバイト仲間の「タケオ」、中野さんの姉の「マサヨ」、中野さんの愛人の「サキ子」とのやり取りが、絶妙である。また、「タケオ」との恋愛(なんだろうか、あるいは、恋愛までの過程というべきか)が描かれる。二十代半ば過ぎの主人公の三十代初めぐらいまでの成長の過程とも見える。
面白いのは、「タケオ」との恋愛過程であるか。私は、どちらかというと「マサヨ」さんの視点で、この過程を見てしまったのだが、読者の年代で、この恋愛過程についての理解は異なるのだろうか。
この本は、成田空港での待ち合わせ時間に手に取ったもの。
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