主な予定
16日(月):(日)7-9月期GDP1次速報、白川日銀総裁講演
(米)11月NY連銀製造業業況指数、10月小売売上高
バーナンキ米FRB議長講演、
17日(火):(日)9月第3次産業活動指数
(米)10月生産者物価指数、9月証券投資収支
10月鉱工業生産・設備稼働率、10月住宅建設業者指数(NAHB)
18日(水):(米)10月消費者物価指数、10月住宅着工・住宅着工許可件数
19日(木):(日)9月全産業活動指数、日銀金融政策決定会合(20日迄)
(米)10景気先行指数、11月フィラデルフィア連銀業況指数
20日(金):(日)日銀政策金利発表、白川日銀総裁会見
全体の予定
http://www.morningstar.co.jp/news/schedule/
日本の経済指標のポイント
(16日)
○(日)7-9月期GDP1次速報:予想は前期比年率+2.9%
7-9月期GDP1次速報は、前期比年率+2.9%と2四半期連続でのプラスが予想
されている。
政府の景気対策による民間消費の増加や、企業の設備投資の下げ止まりが
主な要因となっているネガティブ・サプライズとしては、4-6月期の前期比
年率+2.3%(改定値、改定前+3.7%)を下回った場合となる。
日本の金融政策については、19-20日に日銀金融政策決定会合がある。
前回10月30日の日銀会合では、企業発行のコマーシャルペーパー(CP)と社債
を市場から買い取る措置を年末で打ち切り、企業金融支援特別オペを来年
3月末まで延長した上で終了することを決定、時限措置の解除に動き始めて
おり、今後も動向が注目される。
米主要経済指標のポイント
(16日)
○(米)11月NY連銀製造業業況指数:予想は29.50
11月のNY連銀製造業業況指数は、2004年5月以来の高水準となった10月の
34.57から29.50程度まで反動減となることが予想されている。
NY連銀指数の内訳で先行性のある10月の新規受注DIもまた、+30.82
(9月+19.84)と05年8月以来の高水準まで大幅増となったため、2カ月
連続でのポジティブ・サプライズとして、前月を上回る結果も想定される。
(16日)
○(米)10月小売売上高:予想は+0.9%
10月の小売売上高は、9月の前月比-1.5%から、+0.9%程度まで改善する
ことが予想されている。
今年最大の減少率を記録した9月は、米政府の自動車買い替え支援策の終了
という特殊要因を背景に落ち込みは想定内で、自動車以外の売上高が2カ月
連続の改善(9月+0.5%、8月+1.0%)となったことから、個人消費の底堅さ
が窺える。
(17日)
○(米)10月生産者物価指数:予想は前月比+0.5%、コア+0.1%
10月の生産者物価指数は、前月比が+0.5%、コアが+0.1%程度の上昇が予想
されている。
10月の原油価格は2008年11月以来となる80ドル台を回復するなど、前月から
大幅な上昇となっており、9月の結果(前月比-0.6%)のような落ち込みは
想定しづらい。
(17日)
○(米)10月鉱工業生産・設備稼働率:予想は鉱工業生産が+0.4%、設備
稼働率が70.8%
10月の鉱工業生産は前月比+0.4%で9月の+0.7%から低下、設備稼働率は
70.8%程度で9月の70.5%からやや改善と予想されている。
7-9月の鉱工業生産は、四半期ベースで+5.2%と08年第1四半期以来のプラス
で、05年第1四半期以来の大幅な伸びを記録しており、景気後退は終息した
との見方が強まっている。
(18日)
○(米)10月住宅着工・住宅着工許可件数:予想は住宅着工件数が59.7万戸、
住宅着工許可件数が58万戸
10月の住宅着工件数は59.7万戸(9月59.0万戸)、住宅着工許可件数は58万戸
(9月57.3万戸)と小幅増が予想されている。
米政府による住宅購入者向け減税措置の延長を受けて、住宅部門は底入れ
基調が当面継続するとの見方が強い。
ただ、住宅着工件数の先行指標となる9月の住宅着工許可件数が予想を
下回る結果となったため、警戒が必要。
(18日)
○(米)10月消費者物価指数:予想は前月比+0.2%、前年比-0.2%、コア前月
比+0.1%、前年比+1.6%
10月の消費者物価指数は、前月比+0.2%、前年比-0.2%程度が予想されて
いる。
FOMC声明では、インフレは引き続き「当面抑制を予想」されているものの、
10月の原油価格が08年11月以来となる80ドル台まで上昇しているため、多少
の警戒は必要となる。
(19日)
○(米)11月フィラデルフィア連銀業況指数:予想は12.0
11月のフィラデルフィア連銀業況指数は、10月の11.5から12.0程度まで
小幅上昇となることが予想されている。
10月は前月より弱い結果となったものの、07年9月-11月以来となる3カ月
連続のプラスになり、底入れしたとの見方は強い。
しかし、依然として雇用の悪化が懸念材料となっているため、上向くには
もうしばらく時間がかかると思われる。
オバマさんのアジア歴訪予定
オバマ米大統領が13日に来日
鳩山首相との会談では、日米関係、アジア・太平洋地域や地球規模の課題
に関する日米協力をメインテーマに話し合う予定。
その後、共同記者会見、14日にアジア政策演説を行う。15日はAPEC首脳
会議(シンガポール)に出席。
16-18日は中国に行き(上海、北京)、17日に胡錦涛主席と、18日に温家宝
首相と会談する。そして、19日はソウルで李明博韓国大統領と会談する。
オバマ大統領は訪中に関連して「人民元問題は他の問題とともに議題に
なる見通し」と発言。
それに対して秦剛中国外務省報道官は「人民元相場を適切かつバランスの
取れた水準で安定的に推移させる政策を維持」とマイペースで人民元改革
を続ける姿勢を改めて示していたが、中国人民銀行貨幣政策報告で「資本
フローの変化や主要通貨の変動に基づき人民元相場メカニズムを改善」
との方針が示されたことにより(従来の「人民元の基本的な安定を維持」
との文言なし)、中国の為替政策が柔軟化の方向に進むとの見方が浮上。
米中首脳会談への関心が高まっている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます