CDは持っていても普段はあまり聴くことのないチャイコフスキー。昔は第5番の交響曲が好きで随分聴いた。このところ本棚に埃にまみれていた。夕方から「悲愴」を聴いている。
指揮はエフゲニ・スヴェトラーノフ、ソビエト国立交響楽団の1990年、東京での演奏会の録音。
チャイコフスキーというと、感傷的で甘い旋律という評価があるらしい。そのことは否定はしないが、私は旋律を丁寧に追って行くと、構築性の強靭な建物の骨格をなぞっているように思える。旋律がほのかに浮かんでは消えかかり、いつのまにか主要旋律になっていく過程に惹かれる。
また第3楽章を除いて消え入るような終止が私は好きである。第2楽章の5拍子というリズムがロシア特有のリズムといわれる。ごく自然に耳に入ってくるのは不思議である。ロシアがどの範囲かということはここでは問わない。
チャイコフスキーの管弦楽曲は強弱の差があまりに大きいので、夜静かに聴くということが出来ない。それもまた聴く機会が少ない原因かもしれない。
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チャイコフスキーいいですよね~。
第5番、私も好きです。
そしていつもブログで勉強させてもらっています。
明後日くらいから第5番を同じ指揮者で聴こうと思っています。最近チャイコフスキーから遠ざかっていました。
しばらく続けて聴こうと思います。