この間ずっと目を酷使しないようにしているので、もう2編だけ読んで、本日の読書タイムは終了。来月中旬までまで退職者会のニュースの編集に追われるので、目を酷使する。目にも休養とゆとりを与えなくては。もっともそのころまでに新しいメガネが出来ればありがたい。
・ひと騒ぎ 渡辺京二
「‥何の意義もないいとなみが、結局は生命活動なのではあるまいか。無心に地を這う虫が、地を這うというだけで命を実現しているのだとすれば、こういう些事にこだわるのも、私の命の表われかも知れぬ。」
・世界的な詩としての俳句 夏石番矢
「エリュアールのダダイズム期の俳句ながら、のちの超現実主義のイメージをここ(1920年作の『ここに生きるために 十一の俳諧』)で先取りしている。短い三行俳句を創作することによって、いままでになかった新鮮な言語表現とイメージ「鳥たちの乳母」を作り出しているのである。‥俳句を作った海外の二十世紀の前衛詩人は、エリュアール以外にも‥少なくないが、1920年の時点で、俳句がエリュアールによって、このような世界の詩の最先端に到達したことは、もっと知られてよい。」