Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ネットでの音楽鑑賞会

2021年03月06日 22時26分39秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 本日の音楽鑑賞会、初めてアルヴォ・ベルト(1935~)というエストニア出身の作曲家の曲を聴いた。「ヨハネ受難曲」(1982)のごく一部であった。グレゴリオ聖歌の朗誦形式で、ヨハネによる福音書に基づいた曲。
 グレゴリオ聖歌そのものといった朗誦的な旋律に、オーボエやファゴットなどの旋律がかさなり、印象的であった。特に高音のオーボエの旋律はしばらく耳を離れなかった。
 解体した新古典主義からシェーンベルクの影響まで受け、旧ソヴィエトの支配と作曲活動の行き詰まり、新たな展開など興味深い経歴を持っているらしい。作曲家の内発的な行き詰まりと、政治による圧力が複雑な相互作用があったと思われる。
 解明することは難しいかもしれないが、いくつかの曲は聴いてみたい気もする。ネットで調べたら、「スターバト・マーテル」は多くの作者がいるが、ベルトも作っていた。その曲も聴いてみたい。

 同時に聞いた曲は、ラプソデムィー・イン・ブルー。まったく印象の異なる曲でこれも楽しかった。

 それぞれの時代も考えるなど、良い刺激を受けた鑑賞会であった。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。