昨日は楽しめなかったモーツアルトの弦楽四重奏曲集「ハイドンセット」から第16番(K.428)と第17番(K.458)を聴いている。
第17番は「狩」という愛称がつけられているほどに快活な印象の曲である。むろん作曲者自身の命名ではない。
第16番はこの曲集の中ではちょっと異色な感じがある。他の曲とは違い、明るく快活な印象ではなく、重量感のあるメロディーが印象的である。特に第3楽章は印象深い。
二つの性格のことなる曲が並んでいる。私の好みは第16番のこの少しくぐもった印象の曲。第17番の底抜けのような明るさはちょっと苦手である。
1990年の録音と記されている。アルバン・ベルク四重奏団の演奏であるが、丁寧で美しい音色が気に入っている。