14時過ぎの気温が15.6℃とほぼ平年並みの気温、少し肌寒く感じたのは東寄りの風が冷たかったからだろうか。夕方にはすっかり雲が空を覆ってしまった。
カワヅザクラには桜の実が他のソメイヨシノなどよりも早く赤くなり、風に揺れていた。
見上げていると、何だろうと私の顔をのぞき込む人もいてびっくり。不思議な人がいるもんだ、というような顔でのぞかれた。のぞいたということは「危険な人」とは認識はされなかったようで、せめてもの救いだった。
花が咲いていないと、見る人も、注目する人もいなくなる桜である。
写真を撮っていると今度は小さな男の子が寄ってきて、赤い実がなっているよ、とわざわざ教えてくれた。子どものほうが大人よりも良く観察している。孫なのであろうこの子を連れた女性が「失礼しました」と笑って子どもの手を引いて行った。子どもは赤い実がなっていることをこの女性に教えられて、私にそれを誇らしげに教えに来たのだろうか。
こういう会話なり、挨拶は心をなごませてくれる。それこそ「不審者」扱いだった私は、この子どもと女性の挨拶に、心がほどけたように感じた。何か救われたような気分になった。
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