Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

台風8号(3)

2014年07月10日 10時22分56秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 横浜では厚い雲がかかっているが、時おり太陽が顔をだす。雨は降っていない。生暖かい湿った風が弱いながら吹いている。
 台風8号の接近に伴う雨は今夜かららしい。明日の朝には関東を通り抜ける予報になっている。自然災害とはいえ今回も死者が出ている。南木曽町の土石流は国土交通省の監視カメラにたまたま映し出されていて放映された。恐ろしさがよくわかる。

 過疎化が進めば、事前対応も被害の状況把握も困難になる。復旧はいっそう時間がかかる。結局都市集中に拍車がかかることになる。出口の見つからない悪循環が続く。
 大型の台風だけに、東北にかかった梅雨前線まで大いに刺激し、北海道から沖縄まで雨をもたらし大きな被害を出している。幾人かにメールでお見舞いを出したが、今のところ友人に被害はなさそうである。ツィッターやブログで記事をアップしている人は無事なのがわかるのでメールは出していない。

 本日は16時から講座があるが、台風の接近状況、雨の状況を見極めてから出かけるかどうか判断しなくてはいけない。

 さて、余談になるが、ツィッターやブログなど時代の先端の通信手段を駆使しながら、この台風8号は「人工の台風である」などとトンでも情報を、状況証拠にもならないものを集めて来て発信している人々がいる。時代の先端技術を使って、もっとも非科学的な「情報」が蔓延するというのも恐ろしいと思う。日本は知的水準が高いなどと他の国々を見下す人は、この日本の情けない状況を見ようとしていないと思う。
 警察・検察の取り調べで状況証拠だけの「推定」でこれまで多くの冤罪を作ってきたにも関わらず、意外と反体制的な人々が「陰謀論」とともにこれらのカルト的な情報に引っ掛かりやすいという意見があるが、まんざら的外れてもないような気もする。何とも情けないものがある。
 これらのトンでも発信の議論の特徴は「思いつきの結論が先にあり」という論理の組み立て方になっている。結論に合わせて情報を集めて来て牽強付会の「理論」を作り上げるというやり方である。

 このような思考の弊害が目立つものとして、マスコミと政治家もあげることができる。マスコミと政治家というのはこれらのオカルト集団やトンでも発言集団と自らの思考方法が酷似していないか、常に自問自答しないといけないと思う。
 「改革」と称する結論にあわせて議論を進める、あるいは結論を正当化するための手続き論が横行する。また時間をかけることがすべて「悪」とされている。これが今のマスコミ論調と政治手法のもっともいけない点ではないか。
 人と議論をして一定の方向を出すという、丁寧な議論と時間をかけるのが民主主義の基本と教わってきた。スピード感など最優先の価値ではないことを再確認しなくてはいけない。
 これに振り回される場合も、「災害」である。しかしこれは自然災害ではなく人災である。ところがだれも責任をとらない。自然災害ならばいくばくかの保障や手当のあても最近はあるが、マスコミと政治家は責任をとろうとはなかなかしない。最近は「とんだ災難」に遭う危険がとてもたかまっている。
 東日本大震災の復興の模様の報道を見るたびに、町づくりや再建の議論は、その地域にこだわり続けるという意志と、時間をかけることと丁寧な議論の大切さを教えてくれる。派手な独りよがりのパフォーマンスはだれも歓迎しない。それに振り回されてもいけない。




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