今晩のうちに「この道」所収の3番目の「その日のうちに」を読み終わろうとしたが、なかなか文章の意を取りづらく、立ち往生した。過去の入院の時のエピソードなど、時系列がよくわからないままにちりばめられており、幾度も戻っては先に進むことを余儀なくされている。そしてギリシャ神話のオイディプス王の物語も出てきて、思考の飛躍・跳躍にたじろいでしまった。
今晩のうちに読み終えることは断念、じっくり再読することにした。
明日は土曜日、気温が22℃まで上がるらしい。月曜・火曜はさらに気温が上がるとの予報になっている。このひと月の気温の変化の大きさに辟易としている。
右膝の回復のテンポと、気温の大きな変化、関連付けるのはとても無理とは思いながらも、暖かくなることは悪く作用するはずがないと勝手に思いこんでいる自分がいる。意外とこの膝の痛みが自分にとっては精神的に大きな負担となっている証だと思い至った。
身体に異常があるときは、脳とは別のところで身体に対する自己判断を下しているのだろうか。そしてそれが「老い」ということなのだろうか。「老い」というのは、脳だけで行ってきた心身の自己統御が次第に解体していく過程に似ているのだろうか。こんな妄想が湧いてきた。