Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「老い」と自己統御

2022年04月08日 22時31分00秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 今晩のうちに「この道」所収の3番目の「その日のうちに」を読み終わろうとしたが、なかなか文章の意を取りづらく、立ち往生した。過去の入院の時のエピソードなど、時系列がよくわからないままにちりばめられており、幾度も戻っては先に進むことを余儀なくされている。そしてギリシャ神話のオイディプス王の物語も出てきて、思考の飛躍・跳躍にたじろいでしまった。
 今晩のうちに読み終えることは断念、じっくり再読することにした。

 明日は土曜日、気温が22℃まで上がるらしい。月曜・火曜はさらに気温が上がるとの予報になっている。このひと月の気温の変化の大きさに辟易としている。
 右膝の回復のテンポと、気温の大きな変化、関連付けるのはとても無理とは思いながらも、暖かくなることは悪く作用するはずがないと勝手に思いこんでいる自分がいる。意外とこの膝の痛みが自分にとっては精神的に大きな負担となっている証だと思い至った。
 身体に異常があるときは、脳とは別のところで身体に対する自己判断を下しているのだろうか。そしてそれが「老い」ということなのだろうか。「老い」というのは、脳だけで行ってきた心身の自己統御が次第に解体していく過程に似ているのだろうか。こんな妄想が湧いてきた。

 


「この道」から その2

2022年04月08日 20時46分37秒 | 読書

   

 本日は喫茶店で古井由吉の最晩年の短編集「この道」所収の「梅雨のおとずれ」を読み終え、「その日のうちに」の冒頭部分に目を通した。
 いづれも作者が7~8歳で体験した敗戦間際の体験が通奏低音のように全体に鳴り響いている。
 全体を読み終わっていないので、違っているかもしれないが、8つの別個の短編としてみるか、8つを一つの作品と読むか、最後までわからないまま終わるのかもしれない。
 しかも随筆なのか、小説なのか、判然としない。これが古井由吉のスタイルなのか、とあらためて認識した。描かれている思考を追っていくのが、ちょっとつらいと思うほどにこれから読む個所も濃密な思考が続いているのではないか。
 若いころの私ならば、この濃密な文章の前で足踏みをして、最後まで読み続けられなかったかもしれない。
 


歴史地図

2022年04月08日 18時41分18秒 | 読書

      

 有隣堂で高校生の参考書コーナーで、山川出版社の「詳説 日本史図録 第9版」と「詳説 世界史図録 第4版」を購入。各946円(860円+税)で1892円也。紙質も上等でこの安価はありがたかった。ただし重いこと、リュックがしなっていた。
 高校生が大半、数人の先生と思われる人に混じって内容を吟味していると、気分的にちょっと高揚というのだろうか。ついでに数Ⅲや物理・化学の参考書もばらばらめくってみた。残念ながら物理の問題集はちょっと手に負えないな、と早々に退散。多分数Ⅲも化学も同様と思われた。
 歴史の年表と地図は高校生の頃から吉川弘文館のものを愛用してきた。今は世界史も日本史も1997年版という古いものを使い続けている。そろそろ最新版に買い換えたいのだが、その前に山川出版社のものを購入してしまった。今後は二種類を併用することにした。