shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

伯耆大山に登りました

2021-05-01 14:37:40 | 山行・旅行
伯耆大山は、日本で最も古い時代から、信仰のために登られてきている山のひとつです。
中国地方唯一日本百名山に選ばれた山であり、最高点は標高1729mの剣ヶ峰です。しかし剣ヶ峰が崩落のため登山禁止となっていることから、標高1709mの弥山を山頂としています。


4月30日に伯耆大山に登りました。
今回は、なぜこの時期にこの山に登ったのかから書きたいと思います。

新型コロナのまん延から、極力人との接触を避けることが求められています。
不要不急の外出は避けるべきですが、精神的・肉体的健康を維持するうえで、運動は欠かせません。
山に登ることは人との接触を避けながら運動できるので、極めて合理的です。

問題は山への移動と宿泊時の人との接触です。
今回は、移動には高速道路を利用し、宿泊は接触の機会がほとんどない、ビジネスホテルを利用しています。
ホテルの利用は休息を取ることが主な目的です。したがって連泊しています。
また、こうして安定したインターネット環境でテレワークが可能(ブログも書ける)なのもありがたいことです。

伯耆大山を選んだ理由ですが、何よりも日本百名山のひとつであり、魅力的な山であることです。
加えて、鳥取県はコロナ感染者が少なく、こちらが迷惑をかけないようにすれば、感染拡大の危険がないと判断したことです。
(写真は香取展望駐車場から観た大山)


さて、ここからいよいよ登山の様子を、写真を交えてお伝えします。
4月30日(金)6時40分、鳥取県西伯郡大山町の大山寺から近い、大山ナショナルパークセンターの駐車場に車を停めました。
すでに数台が停まっていました。


この日の天気予報は夜まで晴れ。風が強いのが心配でしたが、雨はなさそうで、頂上からの展望を楽しみにしていました。
カメラは一眼レフに望遠からマクロまでこなせるレンズを付け、ザックには三脚を入れていきました。

夏山登山口から登ります。
登山口に最も近い南光瓦河原駐車場はほぼ満車でした。南光瓦河原駐車場に停めた登山者の後を追って進みました。
石段が整備された、歩きやすい登山道です。


道端にスミレの仲間がたくさん咲いていました。いたるところに群落がありました。


しばらくして、本来歩くべきだった夏山登山道に合流しました。


夏山登道は、南光瓦河原駐車場から西へ100mほど行ったところに登山口(起点)があるのですが、地図で確認せずに近道を行ってしまいました。
歴史ある登山道を最初から歩けなかったのは残念でした。ついつい先行者に着いていってしまいがちで、反省です。


夏山登山道には1合目から9合目までの道標と、100mごとに標高を示す案内がありました。
1合目は先行者が大きく写りそうなので撮りませんでしたが、2合目からは順に写真を撮りました。
下の写真は、1合目を過ぎた後の標高900mの案内です。ここから山頂までは800mの登りです。
この辺りは、コナラ(?)の花が落ちて、所々で道を埋めていました。


2合目です。コナラを中心に落葉広葉樹が多いですが、ブナも出てきていました。


スミレの仲間はこの辺りでもまだ見られました。


標高1000m辺りからはブナが多くなってきました。


この芽は何でしょう。ダイセンミツバツツジはこの山の固有種ではありませんが、大山から名づけられた樹です。


こちらはタムシバのようです。帰路に歩いた行者登山道でたくさん観ました(後述)。


3合目です。


この花は名前が分かりません。帰って調べたいと思います。ご存知の方がいらっしゃったら、お教えくださいませ。
クロモジ(クスノキ科クロモジ属)のようです。なつみかんさんに教えていただきました。




この辺りから、きれいな山が見えました。地図を見ると、標高891mの大山の側火山の豪塩山のようでした。
この山からは、大山の北壁がきれいに見えるようです。


4合目です。


標高1200mまで来ました。残りは標高差で500mです。


5合目が近づくと屏風岩が見えますが、完全に逆光です。


5合目です。かつてこの辺りに遥拝所(ご神体である山頂を拝むところ)があったようです。


5合目を過ぎると、すぐに行者谷分かれです。ここで行者登山道が合流します。ここから山頂まで1.4kmとありました。


付近に白いスミレが咲いていました。


標高1300mまで来ました。急登が続きます。


景色が開けたと思ったら、6合目の避難小屋に着きました。小屋には入らず、外で休憩しました。


ここから見る山の崩壊の姿は迫力があります。深田久弥氏は、日本百名山の中でこの山の崩壊が「私を感歎させた」と書いています。
しかし、やはり完全に逆光で、その見事さをうまくお見せできないのは、極めて残念です。


北側(日本海側)は順光ですが、霞が掛かっていました。


標高1400mです。


雪が出てきました。歩行には全く支障がありませんでした。


7合目です。


歩いてきた道を振り返ることができました。


標高1500mです。山頂までの標高差は200m、急登は残り100mです。


8合目を通過します。




標高1600m。傾斜が緩やかになりました。しかし風が半端なく強いです。ウインドブレーカーを着ました。
過去に強風でメガネを飛ばされたことから、メガネと帽子を外し、ザックに仕舞いました。


強風の中、一直線の木道を山頂に向けて進みます。前の2人が立ち止まっていたので、先を行かせてもらいました。
ちなみに、この木道は特別天然記念物のダイセンキャラボクを保護するために設けられているものです。


風は瞬間的に秒速20mはあったと思います。風が強い時はしゃがんで風を避けました。


避難小屋から山頂は目と鼻の先ですが、風が収まるのを期待して、一旦避難小屋に入りました。小屋に入る際はマスクを着用しました。
しかし、天気予報を見ると風は強まれども収まらないようなので、意を決して山頂へ向かいます。
三脚を立てて360℃のパノラマ写真を撮るのは、すでに諦めていました。
あまりお腹が空かないので、持参したサバの棒寿司はそのまま持って帰りました。


私が山頂にいた間、他に誰もいませんでした。そして山頂には30秒ほどだけいて、剣ヶ峰の方向と避難小屋を撮って、すぐに引き返しました。
帰りは避難小屋に寄りませんでした。




下りは行者谷分かれまで黙々と歩き、ここから予定通り行者登山道を下りました。


北壁は朝より若干明るくなりましたが、まだ逆光であることに変わりませんでした。


この蕾はタムシバのようですが、自信がありません。




こちらはタムシバでよいと思います。


標高1200mまで下りてきました。登って来る人を待ちました。
この先で小雨が降り出し、雨具を着用しました。山の天気予報はあてになりません。


オオカメノキです。


再びタムシバです。


この花も何か分かりません。
ハウチワカエデ(カエデ科カエデ属)のようです。なつみかんさんに教えていただきました。


オオカメノキです。


風に揺れるタムシバの花を、掌に載せて撮ってみました。
この後、雨が本降りとなり、カメラをザックに仕舞いました。


雨の中でしたが、この花は見逃せないと、ザックからカメラを取り出し撮ったのがこの花です。ミヤマキケマンです。
この写真を撮った後、再びカメラをザックに仕舞い、大神山神社や、そこから大山寺までの日本一長い石畳の参道でも、カメラを取り出すことはありませんでした。


車を停めた大山ナショナルパークセンターには、12時ちょうどに着きました。朝、数台しか停まっていなかった駐車場は、満杯になっていました。
ナショナルパークセンターをさっと見学し、濡れた衣服を着替えてホテルへ戻りました。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
この後もう1泊し、交通安全にも気をつけながら帰宅したいと思います。
コメント (16)
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