発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。
12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -387
13)イランを歩く
日記から-41
12月31日(月曜日) 晴れ
ここテヘランは寒い。
それで寝床から出るのが嫌だったのと昨日知り合ったオーストリア人のゴンタという彼と昨夜は話を遅くまでしていたので、寝坊した。
今日の予定は郵便局に行き手紙を受け取ることであるが、午前中にはそこに行くことができず、結局起きたのが昼過ぎであった。
早速、郵便局に行こうとするのだが、教えてくれた所が違っていたので、また次の機会に行くことにする。
オーストリア人のゴンタと大晦日を楽しく過ごすことを約束していたので、午後は彼と行動を一緒にしようと時間を空けたが、彼と上手く会えない。
彼と一緒にハンマム(大衆浴場)に行こうと思っていたが出来ず、俺一人でハンマムに行って来る。
ここイランに来て、何回目の風呂だろうか?久しぶりのお風呂でリフレッシュ出来た。
6時過ぎにゴンタと彼の知り合いのイラン人で秘密警察のモハメッド・ナザリと共にテヘランの街へ出る。
モハメッドが交通費やチャーイそしてサンドイッチなどを奢ってくれる。
夜9時30分ごろ俺の部屋に帰り、また彼らと話をする。
そこでイラン人であるモハメッドの本心を聞く。イラン人はこの現在の政治の歪みを見て悩んでいるそうだ。
彼は外国に逃げ出したいとも言っている。
それはシャー(王様)の時代(5~6年前)まではシャー一族がイランのお金を自由にしていた。
それと同じで、今はホメイニの声がかかっている宗教派のムラという宗派がイランの金を自由にしている。
それは昔と今も変わりがないが、昔は国民が海外に出ることが出来たが、今は海外に出ることさえ出来ない。
彼、モハメッドはこのイラン人は籠の中の鳥だと言っている。
彼の仕事は秘密警察ということでVIPのガードマンなどしているので、政治の裏のことも知っている。
だから、彼の悩みがこの国の若い知識人の悩みでもあるのだろう。
この話は深夜まで続き、この大晦日から新年にかけての話は俺にとって有意義なものであった。
出費 1070リアル
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筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。
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