徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

世界一周、徒歩旅行-オーストラリア編-241

2013-09-21 06:40:12 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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8、オーストラリアを歩く-76

・日記 12-54

12月23日 (木曜日) 曇ったり晴れたり  58日目

 午前中はトカゲとかヘビなどが珍しく目に入るので、写真などを撮り優雅な気分で歩く。
(しかし、カメラが故障してチャンと写っていない。)
ところが、今日の午後は非常に暑いので、その気分もすぐに消えてしまう。
それで、暑いから、昨日から持っていた水を全部飲んでしまった。
お昼過ぎに小さな村を通り、そこで水と食糧を手に入れる予定であった。
と言うのも、地図にはチャンと村の名前が書いてあったからである。

 そのあるべき村まで来て驚いてしまう。
そこに昔は村であったかのような水タンクの廃墟と家があった様な基礎があるだけである。
また、そこには木もないので、影さえもないところである。
2日前からここは地図に名前があるが、家か何かあるのか聞いてきたのであった。
従って、俺の心はあるべきものがないので、ショックが大きい。
そのせいもあり、渇いているノドが余計に渇いたようである。
即ち、精神と肉体両方で参ってしまう。
それでも地図には何々creek(小川)とあるのを見て、そこまで歩こうと努力をする。
その近くに来ると少しだけ下っていて、蜃気楼のようにカゲロウが見え、水があるかのような気がするし、水があってほしいと願うのである。
しかし、そこまで行くともちろん、水などはない。
そんなことで、道路の真ん中で一度はダウンをしてしまう。
こんな時は車の通る台数が少ないと困るものである。
前に書いた通り、自動車が通っても1時間に1台があるかどうかである。
この時ばかりはあのうるさいハエも気にならないのは不思議である。
そんな時に車1台が前から過ぎ、またもう一台が後ろから過ぎ去っていてしまった。
その車は変な人がいるので、関わりたくないと思ったのか、2台は非常に早く過ぎ去ってしまった。
ここで俺はまだ「助けてくれ」と自分から言えないことが不思議であり、自尊心がそこにはまだ残っているのだなと思うのである。
そして、3台目が後ろから過ぎ去る時、その車から水をくれる。ありがとう!
でも、水は充分に持っていなく、返ってその車の人が申し訳なく思って過ぎて行ってしまう。
そして、しばらく、たたずんでいると、今度は前から車が来て止まった。
この車は「早く車に乗れ。」と何回も言ってくれたが、「それは出来ない」と言い。
この時、俺が「水を持っているか」と聞いてしまう。
この旅でこの様に聞くのは3回目ぐらいだと思う。
あのCeduna に着く日にあまりにも苦しかったので、車が止まった時に水を持っているか聞いた。
水がないか聞くにしても、車が止まらないと聞くことが出来ない。
それでも車を止めてまで、水をもらおうとはまだ思っていないのが自分でも不思議である。
だから、車が過ぎ去ってから、車を止めればよかったのにと後悔することがある。
とにかく、今日水をくれた2台目の水だけで力が出て、この後35kmぐらい歩くことができた。
結局、昼飯はナシで歩いたのである。何とか今日は63km歩き、小さな町Morgan に着くことが出来た。

 この後、ここからWaikerie に行くにはフェリーを使わなくてはいけない。
それを使わず東の次の町までは88kmの間、また何もないようだ。
ここまで来てまた水と食糧で苦労をするとは思わなかった。
ここまで暑くなければ何とかなるだろうと思うのだが、ここのところ暑くなって来ているので心配である。
本当にこのオーストラリアの旅は大変である。

 今日、Morgan に着き、やっとこの国で川らしい河を初めて見る。
それは Murry River という河である。

出費 A$0.00

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筆者は現在、韓国に住んでいて以下の様な韓国とのビジネスサポートをしています。よかったら見てください。
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