徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

世界一周、徒歩旅行-オーストラリア編-247

2013-09-27 06:00:03 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
+++++++++++++++
世界徒歩大旅行記3万4千キロ
+++++++++++++++


8、オーストラリアを歩く-82

・日記 12-60

12月29日 (水曜日) 曇ったり晴れたり、砂嵐   64日目

 この29日の日記は30日に書いたものである。
何故なら昨日は砂嵐で日記を書けるような状態ではなかったからである。

 昼ぐらいから水のことが気になる。
それというのも昨日とは違いここRenmark と Mildura の間もあまりロードハウス(ドライブイン)がない。
実際、この間には3つのロードハウスがあるのだが、2つがRenmark 近くにあり、後の一つはこの間の真ん中よりMildura に近いところにある。
今日はその最後のロードハウスには着けない。
蒸し暑いから水をよく飲んだし、ロードハウスにも着けないので、水のことが気になるのである。
だから頭の中は水のことしかない状態である。
背中に着けてあるサインを「オーストラリアを横断中」ではなく「水を分けてくれませんか?」にしようかと迷う。
水については結局車が止まってくれるのだが、俺の気持ちは車が止まる前から「水をくれ」というのと、止まってから運転手が「水をあげよう」というのとは違う。
結果は両方水を飲むのであるのだが、過程が違う。心の中で2つの心が戦う。

 この他2つの心が戦ったのは道路の端に落ちているペットボトルの中に入っている水やジュースを見たときである。
人が捨てた水を拾って飲もうか、嫌、そんなものは飲めないという心の戦いである。
それにしても、オーストラリアの人は道路にこの様に水が入ったまま捨てるのだなと恨めしく思うのだ。

 今日は大変なことがあった。
それは夕方、テントを立ててほんの少ししてからのことである。
西の空の方で砂埃が上がっているなと思いながらも夕食の準備をしていた。
さて、夕食を取ろうとしていると、突然、風がダンダン強くなるし、砂が舞い上がるので食事が出来ないようになる。
すなわち、テレビで見たことがあるハリケーンが来たのである。
それは、風が非常に強くなりテントの棒が折れるし、テントを止めているペグが外れる。
その時の体の状態が悪かったので、体を動かして良い状態を作ろうと思うがそれができない。
どういうことかというと、缶詰を開けてあり、水をコップに入れてあるので食べ物がこぼれてしまうからである。
即ち、テントの中がめちゃくちゃになってしまうから体を自由に動かせないのである。
今日は昼を食べておらず、夕食をこの様に目の前にして食べられず、腹が減っている状態で体を動かすことも出来ないのである。
とにかく体を休めようとその状態で寝ることにした。
しかし、しばらくすると砂嵐の風のせいでシートが冷たくなり、体とシートが接している部分が冷えて来た。
それで夜中に胃痙攣で目が覚めてしまった。それは特に冷えたシートが腹を冷えたからであろう。
その原因には昼も食事をしていないのがきいているのではないかと思い、とにかく、何か食べ物を胃に入れようと食べ始めた。
それで、広げてあった食事には砂が入っているのであったが、かまわず食べることにした。
その後は食べ物を全部食べることも出来ず、片付けることも出来ずにそのまま寝てしまった。

出費 A$0.00

================================================================================
筆者は現在、韓国に住んでいて以下の様な韓国とのビジネスサポートをしています。よかったら見てください。
www.shozonkb.com
================================================================================