発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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8、オーストラリアを歩く-66
・日記 12-44
12月14日 (火曜日) 快晴 49日目
午前中はぜんぜん風がない。この風の多いオーストラリアでは珍しいことである。
風がないので、非常に暑く、ハエはうるさく顔を歩き回る。
何という日なのだろう。昼を過ぎてもほんの少しだけ風が吹く程度でぜんぜん涼しくない。
この分だと明日はもっと暑くなるだろう。
4時ごろKimba に着いて、食糧を買うためにグロッサリーストアに入る。フラフラである。
小さな子供が「何だろう、このおじさん?」という風にジーと見ている。
このところ3時~4時が一番暑い。嫌なものだ。
この店では水を沢山もらったので、この後は荷物が重くバテタし、暑かったためにテントを張っても何もする気がしない。
そう言えば、昼1時過ぎアデレイド(Adelaid)の新聞記者にインタビューされた。
そのときは昼の飯を食べようと思っていた時であった。
インタビューするにしても暑くて日陰を探さなくてはいけないので、それを探すため歩き続けた。
その為に昼飯の時間を見逃したのと、インタビューで時間を使い、もったいないので昼飯を食べなかった。
この様なこともあり、グロッサリーストアに着いた時にフラフラだったのかもしれない。
このところコインをよく拾う。
1度、コインの大きい金額(20セント、や10セント)を拾うと目が自然と下ばかりを見るようになるのである。
そんな行動を自分でも嫌なやつだと思う。
10セント、20セント拾っても大したことでもないし、このようなことはまれであり、拾っても2セントが多いのに。。。。
そう思っても、目は自然と下を向いている。人間とはお金に汚いものだな。
この周りにはいくらでもすばらしい大自然があり、その景色の方がこのようなお金よりも良いはずなのに。。。
と自分に言い聞かせてもなかなか難しい。
この辺はほんの少しのアップ、ダウンヒルで、少し高い頂上に上がるとそこからの景色はすばらしい。
そこからは遠くまで見え、小さな林、牧場、その間を道路が続く。
その道路の両側に木が10m~20mの幅で続く。
まるで箱庭の世界である。(家もその中に見えるときがある。)
出費 A$9.34
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