徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

世界一周、徒歩旅行-アメリカ-11

2013-01-11 05:06:22 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
+++++++++++++++
世界徒歩大旅行記3万4千キロ
+++++++++++++++

4、アメリカを歩く-2

 歩いている姿である。

 1980年の大晦日はモーテルと飲み屋があるだけの小さな村Yuccaというところにいた。その夜は小さな飲み屋にその村の人すべてが集まったと店の人が言っていた。
即ち、その飲み屋にそこの人々が集まって踊ることができるほどの人数しかいない村なのであった。
そこで私は1981年の新年をこの村の人々とキスをして迎えた。
それは西洋の習慣で夜中の12時を過ぎ新年を迎えた時に回りの人にその喜びを分かち合うという意味で、回りの人誰でもにキスをするのである。
楽しい貴重な経験であった。
また、面白いことに、この時に集まった人々が私の名前SHOZO「正三」をうまく呼ぶことが出来ないことから、私の名前は「JOE」という西洋の呼び方が生まれた。

 歩き始めて26日目にして初めて雨が降った。
小降りだったので、ポンチョを着て雨の中を歩いた。その時はもう結構寒く0度ぐらいまで下がっていた。
この時雨がポンチョに当たり凍るのを始めてみた。興味深くもあり、不思議でもあった。
寒くても歩いていると汗を掻き、その湿気が外に出ず、ポンチョの中の服が濡れるのである。
だから、ポンチョを使わず雨や雪で服が濡れるのとはどちらも同じようであった。
かえって、ポンチョを着ていると不便なのでポンチョは着ないで歩くことが多かった。

 その雪の中では、多くの車、トラックが舞い上げる水しぶきはやけに冷たかった。
休もうと思ってもジーパンもべとべとで休むと体が冷えってしまい休むにも休めず、靴も濡れ足の指先まで冷たかった。
こんな日はモーテルで休んで暖かくくつろごうと思って頭の中ではそのことだけで一杯であった。
しかし、そんな日は誰でも経験している通り、一日歩いた地点ではモーテルがないことが多かった。
そして、雨の中にテントを張ることが多かった。運がついていない一日であったと不満を空に向かって言ったものだった。
次の日の朝、濡れた物をもう一度着るときの気持ちは筆舌に尽くしがたいものであった。
雨さえ降っていなければ、どうせ歩いていると服は乾くし、雨が降っていれば、どうせ服が濡れるのだからと開き直って、朝濡れた服を着るのであった。
それでも「そのうちに良いこともあるだろう。」と気持ちを変えた。そう思って歩き出してからは気持ちも晴れて来るのが常であった。
それは歩くことによって体が温かくなって、着ている物、靴などが濡れていても気にならなくなったからだろうか。

================================================================================
筆者は現在、韓国に住んでいて以下の様な韓国とのビジネスサポートをしています。よかったら見てください。
www.shozonkb.com
================================================================================



最新の画像もっと見る

コメントを投稿