発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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4、アメリカを歩く-1
ロスアンジェルスからニューヨークまで 1980年12月~1981年5月 5300km
サンタモニカ桟橋を出発。
いよいよアメリカを歩き出した。
カリフォルニアのLA地域サンタモニカビーチの海の水に触り、砂を写真のフィルムが入っていた丸いプラスチックケースに少し入れて出発。
アメリカ合衆国には北にロッキー山脈があり南にはアリゾナの砂漠がある。そんなわけで、冬でも砂漠を歩くことが可能だと思ったので、わざわざ冬を選んで歩いた。
しかし、暑さはしのげたが思った以上に冬の寒さに苦しめられた。アリゾナの砂漠でも道路が高地にあるからだろうか、雪が降るときもあった。
そのアリゾナを過ぎた後はもっと寒くなり、マイナス15℃、20℃の世界であった。
歩いている時は何もすることがないのでよく大声で歌を歌っていた。この様子を他の人が見たら気が狂ったのかと思う人がいるかもしれなかった。
そのアリゾナの砂漠を歩いている時、よく口ずさんだのが小椋桂の「裏の木戸を開けて」だった。
家出をした子供の歌だというが、これを歌って歩いているとなぜか、涙が出てきた。
「俺には暖かい家があるのに、なぜこんな親不孝をして歩いているのだろうか?」と思ったものだった。
また、この砂漠では持っていたラジオを聞いていたが、人家もないのにラジオだけがよく聞こえるのは何か不似合いな感じがしたものだった。
アリゾナ州の後、広い草原があり、木があり、牧場があるようなところを歩いていた時はカントリーソングがよく似合った。
その他、砂漠では少し高い丘を越えると前がよく見えた。
道がまっすぐであり、見えるあの地点まで時間がそんなにかからないだろうと考えながら歩いていても、それは2~3時間かかった。
そのほかにも、前に見える次のなだらかな丘の上までは半日かかってしまうことがよくあった。
「昼前からまっすぐな道だと思っていたら、ついに今日はまっすぐのまま終わった。」こんな日が多かった。
ロードアトラスという道路地図を持って歩いた。
州別にページに載っているのだが、その州を歩き終わったら、そのページが変わる。そのページをめくるのが本当にうれしく、こんな些細なことが楽しい出来事であった。
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