徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-998

2015-12-31 09:11:57 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-617

23)スペインを歩く

日記から-25

9月 3日(火曜日) 
9月 4日(水曜日) 
9月 5日(木曜日)

 戸籍抄本は受け取り、手続きをして、パスポートは3日に手に入った。
ところが、お金がまだ送金されていない。
母親にお願いして、僕が日本に置いて来た僕のお金を送ってもらうのだが、その手続きが上手くいかないようだ。
母親は海外に送金などしたことがないのと、送り先が郵便局であり少し不安があるからであろう。
送金の方法を熟知していないからだとは思うが、こんな時、まだまだ海外は遠い存在であると思うのである。

9月 6日(金曜日)
9月 7日(土曜日)
9月 8日(日曜日)
9月 9日(月曜日)

 僕がいるこの時期にこのペンションに初めて日本人が来た。
彼は学生でワンダーフォーゲル部だそうで、酒はよく飲むのだそうだ。
それで、一緒に飲みに出る。
長い間飲んだ最後、彼は飲まなくなり、彼の酔っている様子がよく分かった。

 この日本人といる間は中華料理、スペイン料理など外食が増えた。
僕一人では自炊をしながら、節約をしていたがそうはいかないので、金をよく使った。

 この日曜日は見たいと思っていた闘牛をついに見に行った。
日本で言ったら、野球場の様な形をしたすり鉢型の競技場である。
今日は日曜日ということもあるし、競技場が大きいので、人が非常に多い。
この前、見ようとして見れなかった地方の闘牛場とは桁が違う。
このスペインの闘牛は以前メキシコで見た闘牛と似ている。
それは、牛を人の前で殺すのが目的だから競技中にも牛があまりにも元気だといけないのだ。
それで、牛を弱らせるために鎧をつけた馬に跨った人が長い槍で牛の急所を攻めて弱らせるのである。
その後、闘牛士が最後に長い剣を牛の急所に一度に剣の長さすべてを差込み、牛がガックとなり死んで終わりである。
わりと呆気なく殺す。また、その様子は完全になぶり殺しである。可愛そうな感じもした。
闘牛をする時間は6時から始まり8時までで終わる。その間、6回行い、6頭が死んで行った。
この闘牛を育てる時には小さい頃からイジメで反抗心を養うのだそうだ。イジメてもそれに反抗する牛をまた集めて徹底的に反抗する牛だけを集めるのだ。
だから、その牛は非常に闘争心がある牛に育つそうである。
人間も、イジメ続けたら、大人しくならないことがよく分かる。
この闘牛の場合は体力があるのでイジメにより反抗心が闘争心に変わるのだが、人間は弱い子供がイジメられるから始めは耐えているだけである。
それが何時爆発するか分からないのだ。

 9日に日本からの送金も受け取ることが出来た。

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筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。

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