発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
+++++++++++++++
世界徒歩大旅行記3万4千キロ
+++++++++++++++
日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。
12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-607
23)スペインを歩く
日記から-15
8月 14日(水曜日) 晴れ 快晴
昨日泊まったペンションを今朝出発しようとしたが、誰も家にいないのである。参った!
それでも長い間待っていられないので、仕方なくそのまま出て行く。何だか変な気分だ。
初めて泊まった家から出る時に挨拶なしで出てくると盗人のような気分になるからである。
朝、日本大使館に電話をかける。
それはパスポートの延期の件でである。実はもうすぐパスポートの期限が切れてしまうのである。
外国にいてパスポートの期限が切れても日本大使館はあまり気にしないようだ。
実は大使館員が「パスポートが切れたらいけないので、早く作り直してください。」とでも言ってくれるのだと思っていた。
それが、わりと簡単に何時でも来てくださいと言われただけである。
だから、僕、本人だけが気を使ているのである。
とにかく、パスポートが切れてしまったら、戸籍抄本を取寄せなければならないだけである。
即ち、どこかの住所に日本からまたそれを送って貰わなくてはいけない。時間がかかる。
僕もパスポートのことなどで気を使うとはまだ心が小さい。
お坊さんが苦行をするのは体を鍛えるだけではなく、それを通し心の限界を超えるためでもあるのであろう。
その様に心のワクを越えた人間になりたいものだが、何時になることやら?
Zaragozaという町から23km~24kmぐらいの所に村があり、ガソリンスタンドがある。
そのガソリンスタンドにこの辺にスーパーがあるか聞きに立ち寄る。
そこには丁度、マドリードからキャンピングカーで旅行中の家族がいて、親切に卵や乾燥したパンをくれた。
また、マドリードに着いたら「家に来なさい。いろいろ話を聞きたいから、、」と言うのである。
これは助かる。マドリードでスペイン人の家に泊まれスペインを知ることが出来る。
歩いているこの辺は平らで木々がない。
それでテントを張るところを見つけるのが難しい。
それでも、夕方に桃の畑を見つけ、そこで寝ることにする。
夜にこの畑の主人が見回りに来るかな?
================================================================================
筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。
================================================================================