発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。
12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-594
23)スペインを歩く
日記から-2
8月 2日(金曜日) 晴れ
Y.H.を遅く出発する。
自分で朝食を作ったからということもあるが、なかなか出発するのに時間がかかった。
それはY.H.に泊まっている人々が起きるのが遅いというのもある。9時になっても多くの人々が寝ているのである。
たぶんん10時になっても皆が寝ているのではないだろうか?このペースに僕は影響されている。
だから、僕も今日は8時に出発しようと思ったのに知らず知らず9時半である。
今後、この遅いペースに僕も巻き込まれてしまうのだろうか。
スペインはさすがに町が少ない。
村と村の間、町と町の間が長い。僕にとっては良いことである。
ただし、その分食糧と水を長い間、担がなければならない。それでも僕はその方が良い。
昼はスーパーでビールを2缶と西洋ナシ4つ買い、160ペセタであった。
これは缶ビールが高かったのであろう。
スペインの人々は挨拶していく人が多い。良いことであり、気持ちが良い。
その他、気持ちが良いことは昨日も書いた通り、路肩が広いことである。
多分、僕の歩いた国の中ではアメリカの次ぐらいに道路の状態が良いのではないかと思う。
道路の状態が良いので、車に気を使わなくても良いから考える余裕が生じる。
前からただ歩いているだけではなく、時間があるのでいろいろ考えていたことがある。
その中で自然界の中の動きが一番、自然でそこには無理が生じていないので、無駄なエネルギーが生まれない、などということを考えてしまう。
僕がする行動で一番無駄がないことは自然に従うことである。余分なエネルギーを出して疲れることをしたくない。
しかし、良い事に対して一生懸命する努力は重要であり、その時のエネルギーは疲れるが貴重である。
とにかくエネルギーは見えないが、これは神様につながるのであろう。
風、空気など見えないが、無くてはならないものであり、すばらしいものである。
植物、動物は無駄な行動をしていない。本当に自然に生きている。僕もこの様になれたら良いのにな。
その様なものでない僕だが、無駄なエネルギーを出さず、疲れるが愛のあるエネルギーを出したいものだ。
夕方、Gironaという町に着く。
そこで夕食の食糧とワインを買う。その時に店の中でワインを入れるにいい皮の水筒を見つける。
それは上の入り口が細く下の方が大きくなっているヒョウタンの様な形をしている。
それに首にかけれらる紐がついているものである。容量は1.5ℓで値段が380ペセタである。
すぐにワインを買ってそこに入れてもらった。
テントを張り、夕食を食べ、ワインを飲み終わってからよくその水筒を見ると中にはビニールで液体が漏れないようにしてあるのである。
その水筒の外見は大変気に入っていたのに、それが分かって少しガカリした。
出費 928ペセタ
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筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。
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