発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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１０、ニュージーランドを歩く-69
・日記 59
4月29日 （金曜日） 晴れのちうす曇 58日目
Whangareiという町に着く。
5時にユースホステルに着き、受付で泊まる手続きをしている時に宿泊料を聞いたら、シーツ料を取ると言う。
今まで、シーツの変わりに寝袋を使ってそれでよかったのに、このユースはいけないと言うのである。
宿泊料がシーツ代まで入れると12ドルを超えてしまう。今までのことを考えるとここでは泊まりたくない。
それで、ユースに泊まるのを止め、モーターキャンプがあると思ったので、移動をする。
やはりモーターキャンプは町の外れにあり、宿泊料が14.00ドルである。
大変高いと思うが、仕方なく泊まることにする。
ところが、部屋の中には冷蔵庫、シンク台、多くの食器、ナベがあり宿泊料に比例して施設が良いので納得する。
その後、町の中心に食糧の買出しに出る。
食糧を買って、その足で飲み屋に入る。その飲み屋で一杯目のビールを飲んでいる時である。
隣にいるマオリ人のおじさんが話しかけてくる。
彼といろいろな話をしている時、話の中で俺が歩いていることを彼に伝えると、彼は非常に俺を気に入ってくれる。
たぶん、マオリ人の自分もニュージーランドを歩いて縦断していないのに、日本人の俺が横断していることに感激したようだ。
それで、マオリ人のことなども親切に教えてくれる。
それによると、これから先、北端のCape Reinga（レアンガ岬）までマオリ人が多くなると言う。
そのケープ岬はマオリ人が死ぬ時に皆が集まったという聖地なのだそうである。
だから、この地域にはいろいろな話が残っているのだそうだ。
マオリ人は良い人が多いから、今後もっと親切にされるだろうと言い。
その人たちからいろいろな話を聞けるだろうとも言う。
おじさんは夫婦で来ていて名前をSwanny といい、奥さんは Sheilaと言う。
今日は高いモーターキャンプのキャビンで寝る。
出費 Ｎ＄29.66
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