発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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10、ニュージーランドを歩く-61
・日記 51
4月22日 (金曜日) 晴れのち雨 51日目
夜中に雨が降り、今朝は良い天気である。
ワラ小屋に寝たので、人が来るかもしれないと思い早く出発。
ワラと言ってもちゃんと四角にしてあり、綺麗に積み上げている。昨日はその上でテントを張った。
テントを張ったのは蚊とかサンフライが来るのを防ぐためであった。
四角になっているが、塊と塊の間に隙間があった。テントの中でその隙間に座るとグランドシートが破けてしまうので注意をした。
今日の夕方はまたこの国、特有の天気である。
それは空の半分は綺麗に晴れているのに、半分が雨雲で雨が降っている天気である。
今日もあまり人と話をしたくない気持ちであったが、結構多くの人が話しかけてくる。
本当に多くの車が止まるのである。
この国は親切な人が多いが、一人になりたい時にはこの親切も困るものである。
ラジオは毎日聞ける状態になって来る。
南の島ではやはり町が少ないのと山が多いのでラジオのステーションをキャッチ出来にくかった。
ここに来てオークランドも近くなり、このニュージーランドの中では比較的人口密度も多くなってきたからであろう。
今日も一日歩きながら考える。
俺はこんな旅を続けているし、この後もどうするか分からない。要するに放浪の男である。
こんな俺が人を恋したり、愛したりするのはいけないことなのだ。
人を惚れることは俺のような男がしてはいけないことだ。
それにしても今何のために歩いているのだろうかと考えてしまう。
もちろん、大陸を横断し、縦断するのであるが、それだけではなく、自分も知らずに何かを探しているのではないだろうか。
その何かが結婚で、その人が見つかったらそれで旅を終えてもいいような気がする。
しかし、結婚などしたら、世界はもう見ることができないだろうな。
今日もワラ小屋で寝る。この辺には川がないから橋が見つからないのである。
今日はテントを張らない。たくさんの蚊に刺されながら寝ることになるだろう。
出費 N$3.94
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